ビジネスをスタートするときに頭を悩ますのが会社名の決め方ではないでしょうか。決め方がビジネスの将来を左右する可能性も高く、安易に決めることはできません。今回は会社名の決め方やネーミングに失敗しないためのポイントなどを解説します。どうしても決められないときの対処方法にも触れているので、困ったときはぜひ参考にしてみてください。
会社名の決め方
早速、会社名の決め方について解説します。気になった決め方があればぜひ方針として採用してみてください。
決め方1.会社の強みがわかるようにする
会社の強みがわかるようにするという決め方があります。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングがよい例でしょう。
Fast(速い)とRetailing(小売)を組み合わせた会社名であり、ファーストフードのように早い小売業という強みをあらわしています。会社名を通してブランドの強みまで効率的に発信できます。
参考:Q会社名の由来・意味を教えてください(株式会社ファーストリテイリンググループ)
決め方2.サービス名をそのまま使う
自社の主力サービスを会社名に使うという決め方があります。スタートアップが会社名を決めるときに採用する方針として知られており、代表的な企業としてメルカリが挙げられます。
メルカリは日本最大のフリマアプリサービスを提供している企業であり、すでにその存在を知らない方のほうが少ないくらいまで成長しました。主力サービスの普及に成功すれば、会社の知名度を急激に高めることが可能です。
決め方3.自分の名前をそのまま使う
有名人が会社を立ち上げるのであれば、自分の名前をそのまま使うという決め方があります。
最近の実例としては株式会社斎藤祐樹が挙げられます。ハンカチ王子として知られる元野球選手が立ち上げた会社です。会社名を見たときに代表者の顔が浮かぶため、顧客に安心感を与えやすくなるでしょう。
会社名の決め方で失敗しないようにするためのポイント
会社名の決め方を間違えると、ビジネスに支障をきたすケースも珍しくありません。正しい考えをもとに会社名を決めることが重要です。会社名の決め方で失敗しないためのポイントも解説します。
ポイント1.読みやすいようにする
会社名によっては読んだときに発音しづらい場合があります。滑舌が悪い方だと、取引先に名前を伝えるとき、苦労をしてしまうことがあるようです。
また、数字や英語を組み合わせた社名などは、読み方を確認される手間が生じてしまいます。会社名を決めるときは、一度読んでみて発音しやすいか、誰でも読めるかどうかを必ず確認しましょう。
ポイント2.短めの名前にする
会社名を長くしてしまうと、取引先と会話するときにテンポが悪くなり、ストレスを感じやすくなります。また、領収書を記入するときにも手間がかかりやすいです。
会社名に意味を持たせようとするあまり、長めの名前にしてしまわないように注意してください。
ポイント3.他社とかぶらないようにする
他社と同じ会社名で会社を設立しても法律違反ではありません。ただ、顧客がインターネットで検索したときに別の会社が表示されて混乱してしまうリスクが高まります。
また、自社の情報が表示されにくくなると、スムーズに会社の情報を発信しづらくなる恐れもあります。会社名を決めるときは、他社と被るネーミングは避けたほうがよいでしょう。
事業開始した人は開業届を出すべき!個人事業主など出すべき人やメリットを解説 | Re:ZONE
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会社名の決め方に迷ったときの対処方法
会社名を決めるときにどうしてもよいアイデアが浮かばないこともあるでしょう。会社名の決め方に迷ったときの対処方法について解説します。
クラウドソーシングサイトで募集する
会社名の決め方に迷ってしまったときは、第三者にアイデアを求めることも検討しましょう。たとえば、クラウドソーシングサイトではコンペ形式で会社名を募集できます。
募集にあたって、会社の概要やコンセプト、希望するイメージなどを伝えます。すると、たくさんの方から会社名のアイデアと理由をスムーズに提案してもらえます。
気に入った会社名があれば報酬を支払って採用することが可能です。
成功している企業の名前を参考にする
会社名の決め方はさまざまな方針がありますが、最終的には会社のビジネスが成功するかどうかが肝心です。
成功している企業の名前をリストアップして決め方の参考にしてみましょう。これまで当たり前のように見慣れていた成功企業の会社名を調べてみると、意外な決め方にもとづいていることがわかることがあります。
成功法則を知ることができれば、自信を持って会社名を決められるようになるでしょう。
会社名を決めたあとはレンタルオフィスの利用も検討
会社名を決めたあとは具体的な拠点を準備する必要があります。
ただ、会社の設備を一から準備するのは負担が大きいと感じる方もいるでしょう。少しでも費用を抑えてビジネスをスタートしたいのであれば、レンタルオフィスがおすすめです。
レンタルオフィスとは、ビジネスに必要な環境が整備されたオフィスを手頃な価格でレンタルできるサービスです。
参考にRe:ZONEというサービスについてご紹介します。
Re:ZONE
Re:ZONEは、1部屋27,500円から仕事に必要なワークスペースを確保できるレンタルオフィスサービスです。
オフィス家具が備わっているほか、敷金や礼金、インターネット利用料がかかりません。
会社名を決めたあとに初期費用を抑えてスムーズにビジネスをスタートできます。
社名ステッカーを用意しているので、決めた会社名を提示することも可能です。
内装については内覧によって確認できるので、気になった方は下記の内覧予約フォームから申し込んでみてください。
会社名の決め方に失敗したときは?
会社名の決め方に失敗してしまうこともあるかもしれません。その場合は、あとから会社名を変更することも可能です。
ただ、会社名をあとから変更するのにはさまざまなタスクが発生します。
具体的なタスクの例は下記の通りです。
- 登記変更の申請
- 雇用保険の変更届
- 金融機関に関する名義変更
- 印鑑の変更
- 名刺のデザイン変更
- 社名入り動画の作り直し
- URLドメインの変更
- 社外と社内への通知
このように会社名を変えるのは簡単ではないことがわかります。あとから変更することがないよう、慎重に会社名を決めることが重要です。
まとめ
今回は、会社名の決め方とともに、失敗しないためのポイントや、思いつかないときの対処方法などについて解説しました。
会社名を決めるときは、会社の強みがわかりやすいようにしたり、サービス名や自分の名前をそのまま使ったりするアイデアがありました。
取引や手続きで会社名を読むのにストレスが生じないよう、誰でも読みやすくて短い名前に決めることも大切です。
もし会社名の決め方に悩んだときは、クラウドソーシングサイトで不特定多数の方からアイデアを受け付ける方法も試してみてください。
会社名を決めたあとは、ビジネスを始める環境も明確にする必要があります。資金に不安があるのであれば、元から設備が整っているレンタルオフィスの利用を検討してみましょう。