私書箱とは?
私書箱とは、自宅にあるポストとは別の「仕事専用ポスト」のことです。 それぞれの私書箱には、私書箱番号が割り振られているため、住所を公開しなくても郵便物を受け取ることができます。 プライベートと仕事の郵便物が同じポストに入っていると、うっかり重要な書類を見落としてしまう可能性もあります。 また、同じオフィスで働いている人に、自分宛の郵便物を見られたくない場合にも有効です。 私書箱のサービスは、国内だけでなく海外でもおこなわれています。 海外に郵便物を送る場合でも、海外から郵便物が送られてくる場合も「郵便局名」と「私書箱番号」を記載するだけで郵便物を届けてくれます。「郵便私書箱」と「私設私書箱」の違い
私書箱には「郵便私書箱」と「私設私書箱」の2種類があります。 「郵便私書箱」とは、郵便局が提供しているサービスで、郵便局内にあるポストに自分宛の郵便物を届けてくれます。 一般的に私書箱とは「郵便私書箱」のことを指して呼ばれていることがほとんどです。 宛先の欄に「◯◯支店 私書箱 第◯◯号」と記載するだけで届けてもらえるため、自宅の住所を公開しなくてもいいメリットがあります。 また、「郵便私書箱」は無料で利用できることも大きな魅力でしょう。 しかし、無料で利用できるため、郵便局の私書箱に空きがないことも珍しくありません。 実際に都市部の郵便私書箱は、ほとんど空きがないため利用するのは困難でしょう。 そこで登場したのが「私設私書箱」です。 「私設私書箱」とは、郵便局以外の業者が設置した私書箱のことで、利用方法などは同じです。 あくまでも「私設私書箱」は業者が提供しているサービスなので、利用するためには料金が発生します。 「郵便私書箱」に空きのある地域ではあまり見られないサービスで、基本的に都市部でしか利用する機会はありません。私書箱とバーチャルオフィスの違い
「自宅以外の場所に郵便物を届けられる」という特性から、私書箱とバーチャルオフィスはよく似たサービスと言えるでしょう。 しかし、両者には明確な違いがあります。 私書箱とバーチャルオフィスの主な違いは、以下の3つです。- 住所登録の不可
- 作業環境の有無
- 各種サポートの有無
私書箱のメリット
それでは次に、私書箱を利用するメリットを紹介していきます。 私書箱を利用するメリットは、主に以下の3つです。- 盗難の心配がない
- 住所を公開しなくてもよい
- まわりの人に郵便物の内容がバレない
盗難の心配がない
私書箱に届いた郵便物は郵便局で管理されるため、盗難の心配がなくなります。 また、悪意のある盗難だけでなくマンションやアパートでは、ポストを間違えて郵便物を持っていかれるリスクもあるでしょう。 郵便局で管理されている私書箱には1つひとつに鍵が付いているため、セキュリティ上の問題も解決してくれます。住所を公開しなくてもよい
私書箱に郵便物を送るときは「郵便局名」と「私書箱番号」を記載するだけで届けてくれます。 そのため、自宅やオフィスの住所を公開する必要がありません。 最近では住所さえ分かれば、Googleマップで外観まではっきりと見られてしまいます。 「どんな家に住んでいるのか知られたくない」「住所を悪用されるのが心配」こんなふうに考えている人は私書箱を利用しましょう。まわりの人に郵便物の内容がバレない
自宅をオフィスとして使っている人は、郵便物の内容を家族に知られたくない人もいるでしょう。 私書箱を利用すれば、郵便局に自分で郵便物を取りに行くため、家族に知られたくない人も安心です。私書箱の利用方法と条件
ここからは、私書箱の利用方法と条件について紹介していきます。私書箱の利用方法
「郵便私書箱」を利用した人は、希望している郵便局で「郵便私書箱使用承認請求書」をもらいましょう。 郵便局の私書箱に空きのある場合は、郵便私書箱使用承認請求書を記入して提出するだけで、すぐに利用できます。 また、利用料金は無料ですが、郵便物が届いた連絡などのサポートは一切ありません。 「私設私書箱」は民間の業者がおこなっているサービスなので、料金や申し込み方法は異なりましす。 郵便私書箱と違って利用料金がかかりますが、私書箱から指定された場所まで郵便物を転送してくれるなどのサービスもおこなっています。私書箱の利用条件
無料で利用できる郵便私書箱ですが、誰でも利用できるわけではありません。 郵便私書箱の利用には、以下の条件にすべて該当している必要があります。- おおむね毎日、郵便物等の配達を受ける方
- 私書箱を六カ月以上使用する方
- 郵便物等を遅滞なく受け取ることができる方