フリーランスになる際は、自分の実績等を宣伝するのが重要です。自分の認知度やブランドを高めるためには、ポートフォリオの構築・発信が重要になってきます。
自分の実績や具体的な作品等を宣伝することで、効率よくクライアントを増やすことが可能です。コツを押さえてスムーズにポートフォリオを作成してみてください。
今回はフリーランスになるための準備工程として、ポートフォリオを作成する必要性やポイントなどを解説していきます。
ポートフォリオとは何?フリーランスになる際になぜ必要なのか
まずポートフォリオというのは、「自分の実績や作品といった情報をまとめたもの」です。以前は実際の作品を資料として持ち運ぶようなポートフォリオがメインでしたが、今ではWebサイト上に情報を掲載して発信するのが基本的になっています。
フリーランスのポートフォリオには、自分の人物イメージを構築する重要な情報が掲載されています。このポートフォリオを使ってクライアントはどのフリーランスへ依頼するのかを比較して決めています。当然情報量が多くて見やすいポートフォリオのほうが、そうでない整理されていないポートフォリオよりも魅力的に映るでしょう。
フリーランスになると宣伝を自分で考案して実行していく必要があります。そこでポートフォリオを活用することで宣伝を効率よく行い契約を取っているフリーランスは多いです。ポートフォリオは特性上デザイン作品などを発信したいWebデザイナーといった職業で多用されていますが、もちろんそれ以外の職業でも契約を取るために役立つでしょう。
ポートフォリオという言葉について馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はビジネス以外でもポートフォリオのようなものを私たちは作っています。たとえばTwitterを行う際は自分の氏名や住所、仕事や興味のあることなどを入れていくケースがありますが、これはポートフォリオを作る作業に似ています。また実際にTwitterのアカウントページの情報量を増やして、クライアントから契約を取るためのポートフォリオサイトのように利用している事例もあるのがポイントです。
フリーランスになる際に、ポートフォリオを作成するメリットとは
ポートフォリオを作成すると次のようなメリットがあります。
クライアントが検討材料にできる
何も情報が分からない状態だと、クライアントもフリーランスと契約しようと思いません。もちろん実績が分からなくても参加できるようにしている場合もありますが、この場合不特定多数の人間で細かい業務を取り合うタスク形式の仕事が多くなってしまいます。
大きい仕事を取れるようにするためには、情報をなるべくスムーズにクライアントが受け取れるようにしておく必要があります。ポートフォリオを作成してWebサイトページから確認できるようにしておくと、クライアントがスムーズに判断材料を得ることができる点がポイントです。判断材料がすぐ受け取れないと仕事依頼を検討しないクライアントもいる中、ポートフォリオは強い武器になるでしょう。
いちいち説明を行う手間が省ける
もしクライアントごとに逐一電話やチャットなどで実績等を説明しようとすると、かなりの時間が掛かります。それだけでなく同じような説明を何度も行うことにもつながってしまい、効率性が下がります。ポートフォリオを作成するとこのような手間が省けるのがポイントです。
基本的な説明はポートフォリオを共有すれば済むので、こちらからは受けたい仕事に関するスキルのアピールといった説明に注力できます。またクライアントからしても受け取ったポートフォリオを他のフリーランスのポートフォリオと比較しやすくなるので、依頼先の決定に関する業務工程が効率化します。
さまざまな手法で簡単に作成できる
ポートフォリオはさまざまな手法で簡単に作成できます。
・クラウドソーシングサービス
・SNS
・CMS
・フルスクラッチ
クラウドソーシングサービスでは登録時に、自分の今までの資格や実績・作品等を入力して反映させるのが基本です。専用フォームへ文章や画像を入れれば、すぐにポートフォリオができ上がります。また複数のテンプレートを作成して、依頼内容に応じて素早く切り替えることが可能です。
いちいちポートフォリオになるような情報を考えて入力するとクラウドソーシングサービスでの作業効率が下がります。そのためポートフォリオやテンプレートなどを活用して効率よく宣伝できると安心です。
また先ほども説明しましたが、Twitter等のSNSを使いポートフォリオを作成する場合もあります。ターゲットクライアントが使っているであろうSNSを導入して、実績や作品等を自分のページへ反映させるのがポイントです。
CMSを使うと、独自のポートフォリオをすぐに作成できます。テンプレートからデザインを決定して作品の画像や映像、URLなどをいっしょに添付することである程度クオリティの高いデザインが完成するのがメリットです。時間のない方にはおすすめです。
さらにこだわりたい方には、1からWebサイトとしてポートフォリオを自作する方法もおすすめです。かなりスキルが必要な手法ですが、CMSのデザイン・機能面での制限がなくなるためクリエイティブな仕事で宣伝を行うことを想定している場合はおすすめできます。アイデアがすぐ思い浮かばない場合は競合のポートフォリオを参考にしてみてください。
フリーランスになる際にポートフォリオ作成を実行するコツ!どのような要素を入れるべきか
ここからはどのようにポートフォリオを作成すべきか、必要な要素といっしょにご紹介していきます。
基本紹介
まずは基本紹介からです。
・氏名・ニックネーム
・性別
・年齢
・居住地域
・現在の業務概要
などを入力しましょう。
性別や年齢は依頼内容の基本確認事項になっていることがあるので正確に入力していきます。たとえば30代までしか参加できない案件というものがあります。
また現在の業務概要についても依頼を予定している仕事と合っているのかを比較する材料となるので正確に入力します。
実績
実績についてはまず箇条書きなどで分かりやすくするのが重要です。またただ作品のURLを羅列するのではなく、具体的な仕事内容のタイトルなどをいっしょに併記しておくと分かりやすくなります。
さらに自信のレベルや規模の大きさなどでジャンル分けを行い、優先順位の高い実績を上位へ表示するといった工夫も有効です。いろいろ作ってみて一番よさそうな表示方法を検証してみるのもよいでしょう。
資格・スキル
スキルの紹介についてはまず資格紹介を行ってから具体的に対応できることをアピールする事例が多いです。もしアピールできる資格があれば先に紹介しておきましょう。
また資格がなくても今までのスキルの蓄積や変遷等について具体的に説明することで比較材料としてクライアントがスキルチェックをしやすくなります。箇条書きなどを用いて効率的に確認できるようにしておいてください。
依頼を受け付ける際の料金事例
依頼を受ける際は、料金の面で問題が起きる場合が多いです。こちらの想定している金額と相違が出ないようにするためにも、最低依頼金額や単価等を料金表といった手法でまとめて紹介できるとトラブルが減ります。
どうしても見積もらないと分からない依頼の際はその旨を伝え、クライアントの希望金額と自分の金額を上手くすり合わせるのが重要です。
窓口や関連コンテンツのリンク
フリーランスになる際は、トラブルがあった際の連絡方法を伝えるのも重要です。複数ある場合は対応可能日時や注意点等を明記した上で、ポートフォリオへ記載しておきましょう。
またポートフォリオに関係する自分のコンテンツがWeb上にある場合は、そちらをいっしょに紹介して情報量を増やすのがおすすめです。ただしコンテンツ数を増やすと管理が難しくなるため、ポートフォリオに掲載したいコンテンツを今から制作して更新作業を行っていく際は注意が必要です。
まとめ
今回はフリーランスになるための準備工程として、ポートフォリオを作成する必要性やポイントなどを解説してきました。
ポートフォリオは自分で宣伝を行い活動をしていくフリーランスにとって必要なコンテンツです。WebサイトやSNSなどに自分のポートフォリオを構築して宣伝に使っていってみてください。
また低コストで事務所を用意してポートフォリオ等で宣伝していく場合は、レンタルオフィスの活用もおすすめです。Re:Zoneでもさまざまなオフィスを提供しているのでぜひご確認ください。