‐まず公認会計士になるまでの経歴を教えていただけますか
大学を出てから、流通小売業に就職をしました。その業界に興味があり、大学時代も流通小売業でアルバイトをしていて、その業界に就職をしました。ただ、就職した時がバブルがはじけたあたりでしたので、流通小売業界の先行きが不安に感じられ、それならば違う業界の方が良いのではないか、と考えて、1年程度働いてから短大と専門学校の講師に転職をいたしました。
3年程度、会計関連の科目を教える常勤の講師として勤務しておりました。
常勤の講師は夏休み春休みなどの長い休みも基本的には休みですし、比較的時間もありましたので、その時間を利用して受験勉強を開始し、公認会計士の資格を取得しました。
せっかく会計に携わった仕事をしているのであれば、その一番上の資格を取得しないと意味がないのでは?と思ったのが資格取得の勉強のきっかけです。
‐そもそも公認会計士とはどういった資格でしょうか。
日本の場合国家試験があり、それに合格して3年間実務実習を行い、そのあと公認会計士協会の正会員になるための試験に合格後、初めて公認会計士という資格で独占業務を行うことができます。
その独占業務は何かというと、企業の決算書にお墨付きを与える、外部に公表している決算の数値が適正か否かを証明する監査業務と呼ばれる業務であり、その業務は公認会計士しかできません。
現在、公認会計士は34,000人程度いらっしゃると思います。
‐公認会計士になるための勉強方法としてどういったものがあるのでしょうか。
専門学校等に通う方法が一般的ではありますが、大学に通いながら専門学校にも通うダブルスクールという形をとって、大学生活を勉強に費やす方もいらっしゃいます。
大学時代は比較的時間があります。私が大学生のころも、在学中に勉強をされて公認会計士という資格をとる方は周りには比較的多かったです。
私は、というと、アルバイトもしたかったし、デートもしたかったので、せっかくの大学生活を楽しみたいなあ、と思っていました(笑)
私は、どちらかというとバブルの恩恵を大学時代にもろに受けていたタイプです。
しかしながら、いざ資格取得に向けての勉強を始めると、当時は勤務しながらの勉強でしたので、一日中時間があるわけではなく、大変な部分もありました。
‐独立されたきっかけは何ですか。
公認会計士の試験に合格すると実務実習を3年間従事し、その3年間監査業務補助をしなければ、正会員になる受験資格がもらえません。
実務実習を行う目的もあり、監査法人という法人組織に入所し、監査業務を行っておりました。その監査法人では担当する会社ごとに一つのチームを組み、複数の会社を受け持って業務を行っていました。
その監査法人に17年間勤めていたのですが、これは一般の会社員と同様に、勤続年数が長くなると、どうしても現場作業そのものが少なくなってしまいます。
私自身、現場に出て現場の声を聞いて、私の知識や経験をもとにいろんなアドバイスをし、会社がよりよくなることを体感できる仕事にやりがいを感じていました。それがなくなることは、私の仕事のスタイルとは少し違うと感じました。
また、最後の7年から8年くらいとても忙しかったことも独立するきっかけの一つです。
年齢を重ねるにつれて、身体的なしんどさもありました。
また監査法人の名前がない自分自身の実力で自分がやりたいサービスを提供することがどこまで通用するのか?とも思っていました。
年齢的にも最後かなとも思いましたので、これがチャレンジするタイミングなのかなという感覚でした。
‐事業を行う上で一番大事にしていることは何ですか。また今後目指していることはなんでしょうか。
お客様との対話です。
私の力を必要とされている方がいらっしゃるのであれば、私が持っている知識や経験で役に立つためにはどうしたらいいかということを考えています。
対話すれば把握もできますし、それをアウトプットするという信条でさせていただいています。
今は監査業務以外にも、コンサルティング業務もさせていただいています。
監査業務の最終の形である報告書の提出だけでなく、どうしたら会社がよりよくなるかという意識を持ってお客様と向き合っていきたいと考えております。
そしてお客様が私に望んでいるものは何だろう、ということを基本念頭に仕事をしています。
-お話からも周りの方からとても信頼されているのだなと感じました。また、役に立ちたいと思ってお仕事をされていることに感銘をうけました。
話は変わりまして、Re:ZONEに入居した経緯を教えてください
もともと本町にて、事務所を構えていました。
ですが、自分自身の業務の環境等の変化もあり、本町の広い事務所はいらないと思いました。
実は以前、独立会計士仲間との共同事務所ということも考えていたことがあり、その時に、Re:ZONE堺筋本町02も見に行っていましたが、いろいろ条件が合わない部分もあり契約はしませんでした。
広い事務所もいらないので自宅で登録しようと思いましたが、そうすると名刺に自宅の住所の記載も必要ですし、会計事務所も自宅を住所として登録しなければなりません。
そうすると業界の会員には個人情報がわかるようになってしまいます。
それは非常によくないなと思い、条件が合う事務所を探し始めました。
もともと中津01の存在は知っていましたが、再度サイトを見直してみると中津02もできていることに気が付きましたので、中津02を内覧することとなり、今の部屋を契約する流れとなりました。
居室については、窓があるかどうかは私にとって非常に大きい要素です。
窓がないというのは私にとっては閉塞すぎました。
ちょっと息抜きするときに窓がないと、どこを見ようかな?となるんですね。
自宅でも仕事をすることがあり、Re:ZONE中津02についてはサテライト事務所として使用しています。
公認会計士としても、守秘義務や個人情報管理は厳格に遵守する必要があります。
そういう意味では、公認会計士の方が借りる際にはRe:ZONEのようにセキュリティが2か所あることは安心ですね。
自宅の住所を登録する必要がないという点に関しても、セキュリティの面でも、独立後事務所を探している公認会計士の方には、Re:ZONEはおすすめしたいですね。
-ご案内の対応はいかがでしたでしょうか。
Re:ZONE中津02の検討を始めたころは、そもそもこの部屋は空いていなかったと記憶しております。
内覧の際には女性スタッフの方が案内してくれたのですが、申込まで考える猶予期間ももらえましたし、その猶予期間中にキャンセルしてもキャンセル料ももらわないということで、すごく対応はよかったです。
知り合いからも他の物件情報をいただいてはいましたが、見に行くまではしませんでした。
私の場合は移転という形ですが、公認会計士が事務所として開設するには環境的にも条件的にもそろっていたのがRe:ZONEでした。
-家具の使用感はいかがですか。
机と棚はそのまま使用しています。
そのほかの棚は以前の事務所から持ってきました。
ただ、個人的な使用感として机の高さが低いということがあります。
棚はもともと部屋にあった棚と変えてもらいました。
もともとあった棚だと、使用したいファイルが入りませんでした。
そのため、入居後に、Re:ZONEのスタッフの方に連絡して、他の物件にある棚ならファイルが入りそうだということで持ってきてもらい棚を変えてもらいました。このあたりも非常にスムーズに対応いただきました。
‐Re:ZONEに求めることはありますか。
K-FRISTという会社の事業内容に興味があります。
古いビルをリノベーションしてよみがえらせるというコンセプトはいいと思っています。
やっぱり部屋はなるべく天井は高く、また取れるのであれば窓を、と思います。
また、Re:ZONEのコンセプト自体が完全個室として売り出しているので、壁が薄いことや音が聞こえるということは使う側にとっては非常に不便だと思います。
なぜなら、となりの音が聞こえるのであれば、シェアオフィスでもいいわけですから。
内覧させてもらったときに、となりから声を出してもらったりトイレの水を流してもらったりいろいろしていただきました。
私は納得した上で借りているのでいいのですが、もっと音に気を使わないような部屋があればいいですね。
ものすごく入口とかきれいにしてくださっていますが、デザイン性はいらなくていいと思います。
まずは、清潔で使いやすければそれでいいと思っています。
お客様が頻繁に出入りする業種であれば、デザイン性があってもいいのですけれど、サテライトオフィスや個人事務所として使っている業種が多いので、デザイン性に予算をかけるのであれば、壁を一枚厚くするとか防音の設備を充実してほしいと思います。