近年、働き方改革の実施にともない、人々の働き方が見直されつつあります。会社員として働く以外の選択肢も身近になり、起業に興味を持つ方も多くなりました。ただ、いざ起業に踏み出そうとしても、アイディアが思い浮かばず挫折してしまうことがあります。今回は、起業のアイディアの考え方や思い浮かばないときの対処方法を解説していきます。
起業のアイディアの考え方
起業のアイディアはどのように生み出せばよいのでしょうか？ 起業するときにアイディアを考える方法を解説していきます。
考え方1．自分が不便だと思っていることに着目する
起業で成功するには、人々が必要とする商品やサービスを提供する必要があります。
自己満足でオリジナリティがある商品やサービスを考えても、社会から必要とされなければ利用してもらえません。
必要とされる商品やサービスを考えるためには、自分が不便に思っていることに着目してみましょう。
たとえば、個人でライブチケットを販売するときに、チケットの切取線を作れるアイテムがないと、不便に感じることがあります。
切取線を簡単に作れる商品を考えれば、同じ悩みを持っている方に利用してもらえます。
起業のアイディアを考えるときは、日常生活で不便に感じていることを洗い出し、商品やサービスを生み出すヒントを探ってみてください。
考え方2．社会問題に着目する
起業のアイディアを考えるきっかけになりやすいのが社会問題です。
社会では、人々が困っているにもかかわらず、解決方法が見つかっていないケースも珍しくありません。しかし、ほかの人が解決できなかった問題でも、自分の知識や経験で解決できることがあります。
たとえば最近では、ロシアによるウクライナ侵攻によって、電気代の高騰が予期されています。電気の専門知識がある方やモノ作りの経験がある方などであれば、電気代を節約できるサービスや商品を開発するのもよいでしょう。
競合より先に社会問題を解決できれば、思わぬ収益を得られるかもしれません。
考え方3．場所に着目する
近年、インターネットの技術とともにさまざまなWebサービスが進歩し、場所を問わずに働けるような時代となりました。場所に着目することで起業のアイディアを考えることもできます。
たとえば、自宅で起業をするのであれば、Web会議ツールを利用したサービスの提供が考えられます。自分の職歴や専門知識を活かしたコンサルティングが可能です。
そのほか、レンタルオフィスで起業をすることも可能です。レンタルオフィスは全国的に展開されており、特定の業界が集まるエリアを見つけて気軽に起業できます。
業界に特化したサービスや商品を考えることで、効率的に売上をあげられるでしょう。
このように場所に着目すると起業のアイディアも変わってきます。さまざまな場所を想定しながら起業のアイディアを考えてみるとよいでしょう。
起業するときのアイディアが思い浮かばないときの対処方法
初めて起業にチャレンジする方であれば、起業するときのアイディアが思い浮かばないこともあるかもしれません。起業するときのアイディアが思い浮かばないときに試してほしい対処方法をご紹介します。
対処方法1．新聞やテレビニュースなどを見る
起業するときのアイディアが思いつかない場合は、世の中のニーズをつかむための情報が不足している可能性があります。
各種メディアでアイディアのもとになる情報をリサーチしてみましょう。
たとえば、新聞やテレビニュースなどでは毎日のように社会問題が提起されています。
眺めているだけでも、解決すべき課題が目に入ってくるので、人々が必要としている商品やサービスを考えるきっかけになります。
対処方法2．創業計画書の記載例を確認する
起業するときのアイディアが思い浮かばない方は、何を考えるべきかが明確になっていない可能性があります。
対処方法として、創業計画書の記載例を確認してみることをおすすめします。
たとえば日本政策金融公庫では、洋風居酒屋や美容業、中古自動車販売業など、ジャンル別に創業計画書の記入例を公開しています。
創業の動機やセールスポイント、販売ターゲット、戦略などの記載例を具体的に確認できます。
自分が興味を持っているジャンルの記載例を眺めているうちに、起業で考えるべきことが明確になっていくでしょう。
対処方法3．起業支援サービスを利用する
一人で起業のアイディアが思いつかないのであれば、第三者にサポートしてもらうのもおすすめです。
たとえば東京商工会議所では起業支援を行っており、「東商・創業ゼミナール」という小人数セミナーを毎年実施しています。起業プランの作成から資金面の相談までを含めた総合支援です。
創業者交流会では、創業にチャレンジしている人々が集い、お互いに起業の経験を共有できます。起業の事例を収集するのにピッタリのイベントでしょう。
そのほか、起業を目指している方に創業事例集も無料で配布しています。模範となる起業家10名の創業事例が掲載されており、起業のアイディアを考えるのに役立つでしょう。
【2022年】新しい働き方とオフィスの役割｜リモートワーク導入時のポイント | Re:ZONE
Re:ZONE
起業のアイディアを実現するためのレンタルオフィス
今回、起業のアイディアを考えるうえでレンタルオフィスの利用もお伝えしました。どのようなレンタルオフィスがあるのか気になった方もいるでしょう。ここからは起業のアイディアを実現できるレンタルオフィスの例としてRE：ZONEをご紹介していきます。
Re:ZONEの概要
Re:ZONEは一部屋29,700円から起業に必要なワークスペースを確保できるスモールレンタルオフィスです。
工事費や家具代、インターネット料金が発生しません。法人登記に対応しており、ビジネスをスムーズにスタートできます。
必要なサービスに絞ることで低コストを目指しており、起業の際に初期費用を抑えたい方におすすめです。
定期借家契約なので一般的なオフィスと同様に融資や免許も受けられます。有料職業紹介事業や古物商などの許認可取得にも対応しています（許認可の種類によって判断は異なるので詳細は諸官庁に問い合わせが必要です）。
オフィスのデザインは内覧によって詳細を確認できます。起業前に室内の雰囲気を確かめたい方はぜひ内覧を予約してみてください。
まとめ
今回は起業のアイディアの考え方を解説しました。
起業のアイディアは、自分が不便に感じていることや社会問題に着目することで思いつくことがあります。人々が悩む課題を解決したいという意欲を高めていけば、有益なアイディアが得られることでしょう。
起業のアイディアがどうしても思い浮かばない場合は、新聞やニュースを見たり、創業計画書の記載例を参考にしたりする方法もありました。
東京商工会議所のように起業をサポートしている団体に相談するのもおすすめです。ほかにも起業支援サービスはさまざまあります。自分に適したサービスを探してみるとよいでしょう。
起業のアイディアを考えるときには場所も決める必要もあります。今回紹介したように、レンタルオフィスは法人登記や許認可の取得に対応しているケースがあるので、起業のアイディアを実現するうえで有力な選択肢です。
これから起業をスタートする方は、ぜひレンタルオフィスの活用も検討してみてください。
