少子高齢化による人材不足や働き方改革推進などの背景によって、副業が認められるような時代が訪れ始めています。しかし、すべての企業が副業を認めているわけではなく、興味はあっても始められない方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、副業がバレたくない方に向けて、副業がバレる理由やバレない方法などを解説していきます。
副業がバレないようにするための基礎知識
副業がバレないようにするために最低限知っておくべき基礎知識を解説していきます。
基礎知識1．副業は確定申告でバレる
1年間（1月1日～12月31日）に、給与所得や退職所得以外の所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。
申告した情報は所属する自治体に引き継がれ、算出された住民税は主たる給与の支払いを受ける勤務先から徴収されます。
つまり、住民税の情報が企業に伝達されるので、副業がバレてしまう可能性があります。
基礎知識2．副業は確定申告をしなくてもバレる
確定申告をするとバレるのであれば、副業収入を20万円以下に抑えればよいと思うかもしれません。しかし、副業収入を20万円以下にして確定申告を不要にできるのはあくまで所得税に限った話です。住民税は自治体に別途申告をしなければなりません。
確定申告が不要なケースでは、確定申告の情報が自治体に届かないので、住民税の情報が会社に伝わらないと思うかもしれません。しかし、住民税の別途申告を行わなければ、単純に脱税行為にあたります。
したがって、収入が上がればいずれにせよ住民税の額が変化するので、副業は確定申告をしないケースでもバレる仕組みになっています。
副業をバレないようにする方法
副業をバレないようにするにはどうすればよいのでしょうか。副業をバレないようにする方法を解説していきます。
副業をバレないようにする方法1．住民税を普通徴収にする
確定申告をすると副業がバレてしまうことを基礎知識としてお伝えしましたが、実は手続きで副業がバレない抜け道があります。
確定申告書では、給与や公的年金以外に関する住民税の徴収方法を「特別徴収」と「自分で納付」から選べます。
「自分で納付」を選ぶと、副業収入に関する住民税の通知が自宅に届き、会社に副業がバレません。
ただ、自治体によっては住民税を自分で納付できないケースもあるので注意してください。
副業をバレないようにする方法2．実名で副業をしない
近年は気軽にインターネットを通してワーカーとクライアントをマッチングしてくれる副業サービスが登場しています。
ワーカーとして少しでも信頼度を高めるために、実名でアカウントを作成してしまう方もいるかもしれません。しかし、所属している企業が副業サービスを利用する可能性もゼロとは言い切れません。
その場合、ワーカーの実名を目にした同僚や上司から、副業をしていることを疑われてしまうかもしれません。副業をバレないようにするには、なるべくアカウント名に実名を使わないようにするとよいでしょう。
副業をバレないようにする方法3．税理士に相談する
副業をバレないようにするために税理士に相談する方法もあります。税理士は税金に関するエキスパートといえる職業です。主な仕事として税務相談に対応しています。
税金に関する悩みごとに対してサポートしてくれるので、副業がバレないための相談も検討しやすいでしょう。
税理士は、副業がバレる原因をはじめ副業がバレない対策などを理解しているので、的確なアドバイスが期待できます。
ただ、税理士に相談したことで副業がバレてしまうと考える方もいるかもしれません。その点、税理士には守秘義務があり、職務上知った秘密を守ってくれるので安心して相談しやすいでしょう。
副業をバレないようにする方法4．体調管理をおろそかにしない
副業をすると一日の就業時間が長くなってしまい、必然的に疲労しやすくなります。もし休日に副業を行った場合、1週間の疲れが取れないまま、週明けを向かえることになってしまうでしょう。
疲労が解消できずに体調を崩すことが多くなれば、会社の同僚や上司から副業をしている可能性を疑われてしまうかもしれません。
あくまで副業はメインの収入源ではなく、企業で働く以上は職務に専念する義務があります。副業に没頭してしまって、体調管理がおろそかにならないように注意してください。
副業をバレないようにする方法5．SNSで副業の話題を発信しない
匿名のアカウントでSNSの投稿を行っている方だと、副業に関する話題を発信してもバレないと思うかもしれません。
実際にSNS上で、副業を行っていることを暴露している投稿は、珍しくありません。
ただ、投稿の内容によっては人物が特定されてしまう可能性もあります。ある日突然同僚から、「もしかして副業を行ってる？」と聞かれる事態にならないとは言い切れません。
したがって、副業がバレないようにするためには、SNSで副業の話題に触れないのが無難といえるでしょう。
副業はバレないのかどうか口コミでリサーチ！
副業は実際にバレないのか、世間の口コミをTwitterでリサーチしてみます。
口コミ1．100万円以上を副業で稼いだけどバレていない
”僕は会社では、スーツ着てネクタイしめてしっかり仕事します。皆と同じ作業するし、上司にも怒られる。理不尽や意味のない作業にも向き合います。でも誰も知らないところでバレないように副業して、月収160万円超えました”
100万円以上の副業をしてもバレないで済んだ方の口コミが見受けられました。金額の規模によらず、バレないで副業を行える可能性があるとわかります。
口コミ2．会社内で副業をしているけどバレていない
”昼休憩も休まずライティング。
隣席の目線が気になるので、画面を小さくしてバレないようにライティング。
ちなみに副業禁止w
帰ってからは子どもと遊ばないといけないので、やるなら今しかない。
小さな積み上げがライティング力を向上させるはず。”
昼休憩にライティングの副業をバレないように行っている方もいました。会社内で副業を行っていてもバレてないケースですが、なんらかのタイミングで副業がバレてしまう恐れがありそうです。
口コミ3．副業がバレたけれど何も言われなかった
”会社員時代に思いっきり副業ばれた経験がありますが、何も言われませんでした
会社が自分を必要と思えば、そう簡単にクビにはされません
なので会社の仕事も全力で結果出しましょう”
完全に会社で副業がバレてしまったケースも見受けられました。ただ、バレても副業をしていたことを咎められていません。仕事で成果を出している人材であれば、会社も黙認してくれる可能性があるとわかります。
簡単にバレないおすすめ副業3選
バレないように副業を行っているつもりでも、知らないところで働いている姿を目撃されてしまう可能性がないとは言い切れません。
そこで人に目撃されにくい副業についてピックアップしてみました。バレない副業を検討している方は参考にしてみるとよいでしょう。
簡単にバレない副業1．ライティング
ライティングは、依頼者が求める内容の文章を執筆する副業です。現在働いている仕事の知識や、これまで取得した資格、経験した趣味などを活かして働けます。
自分が得意なことや好きなことを発信する業務に近いので、楽しみながら取り組みやすいのも魅力的です。
基本的にパソコンとインターネット環境があれば、場所を選ばず働けます。外出せずに自宅で行える仕事なので、会社の同僚や上司から働いている姿を目撃されません。働いている姿を見られるリスクをゼロにできるので、簡単にバレない副業だといえるでしょう。
ただ、執筆した原稿に対して実名やプロフィールの掲載を許可してしまうと、たまたまWebサイトを閲覧した会社の社員から、副業しているのがバレてしまいます。執筆者の情報が不要なライティング業務を副業として検討するのが無難です。
簡単にバレない副業2．テレアポ
テレアポとは、テレフォンアポインターの略称であり、企業の顧客に営業を行う副業です。電話をかけた相手に企業の商品やサービスを紹介して、契約の締結を目指します。
シフトを自由に選べて、週1日からの勤務を可とする副業もあります。忙しい会社員でも時間を調整して副業を行いやすいでしょう。
テレアポと聞くと、企業のコールセンターに勤務するように思えるかもしれません。
しかし最近では、在宅から携帯電話を使用して営業を行える仕事もあり、業務中の姿を会社の関係者に目撃されなくて済みます。
ただ、自宅以外の場所で仕事をすると、通話の内容が周囲に聞かれてしまい、副業がバレてしまうことがあり得ます。副業がバレないようにするには、あくまで在宅で通話する必要があります。
簡単にバレない副業3．家庭教師
家庭教師は、子供に勉強を教える仕事です。学校に通う生徒は、夕方以降や土日に勉強をします。そのため、サラリーマンでも授業の日時を調整しやすく、副業を行いやすいです。
生徒の自宅か自分の自宅で勉強を教えるので、周囲からは副業をしている姿が見られません。
最近ではオンライン授業も行える環境が整い始めているので、生徒の自宅に出向く姿を見られる心配も少なくなりました。
また、知人や親戚の子供に勉強を教える場合、現金を封筒などで手渡してもらうこともあります。お金の流れが記録に残らず、その点からも副業がバレにくいといえるでしょう。
副業がバレないか心配なときの選択肢
副業がバレないように注意していても、ちょっとした油断から同僚や上司に副業がバレてしまうかもしれません。副業がバレないか不安な方は視点を変えて別の選択肢も検討してみましょう。ここからは副業がバレないか心配なときの選択肢を解説していきます。
選択肢1．資産運用を始める
副業がバレたとすると、管理職から自社の業務に集中してほしいと思われてしまうかもしれません。その点、資産運用であれば副業という印象が薄くなるので、稼ぎを増やす手段として検討しやすいといえます。
実際、世間で公務員は副業が禁止されている一方で、資産運用はその対象ではないという見方がなされています。また、休憩時間に株式投資の話題で盛り上がる社員同士の姿も珍しくはありません。
ただ、資産運用といっても何から始めるべきか検討がつかない方もいるかもしれません。最近では、ラップ口座を用いた投資一任運用商品が、大手信託銀行からも提供されています。
運用に関する投資判断や売買、管理などを信託銀行が一括して担当してくれるサービスです。
副業に対して後ろめたい気持ちがあるのであれば、一度検討してみるとよいかもしれません。
選択肢2．フリーマーケットで収入を獲得する
不用品をフリーマーケットで売る場合、事業性がなければ副業には該当せず、気軽に収入を得られます。
最近では、フリーマーケットの開催情報をインターネットで気軽に確認できます。休日に開催しているフリーマーケットであれば、会社員でも参加しやすいでしょう。
ただ、せっかくの休日にフリーマーケットに出かけるのが面倒に感じる方もいるかもしれません。その場合、フリマアプリを利用する方法も検討できます。
フリマアプリは、インターネットを通して不要なアイテムを出品して、必要としている人に販売できるサービスです。代表的なアプリがメルカリです。実際に、メルカリでは洋服や生活品などの不用品を売却した収入は、基本的に課税されないという見解を示しています。
副業がバレてしまうのが不安な方でも、安心して収入を得られるでしょう。
選択肢3．副業が可能な会社に転職する
近年は、政府が副業の促進を行っており、副業に対する前向きな見解を示しています。
”副業・兼業は、社会全体としてみれば、オープンイノベーションや起業の手段としても有効であり、都市部の人材を地方でも活かすという観点から地方創生にも資する面もあると考えられる。”
”長時間労働、企業への労務提供上の支障や業務上の秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備す
ることが重要である。”
このような時流を受けて、すでに副業をOKとする企業も求人で見受けられるようになってきました。副業がバレないかどうか怯えて業務を行うのは精神的に負担が大きくなります。副業を気軽に行いたいのであれば、副業を許可する企業に転職するのも、一つの選択肢といえるでしょう。
選択肢4．起業・独立を検討する
バレないかどうか心配しながら副業をするのは、精神衛生上あまり望ましい状態ではありません。現在いる企業で収入が一向にあがる気配がないのであれば、自己責任のもとで起業・独立を検討する手段も選択肢としてあります。
近年は、IT技術の進歩によってテレワークやマッチングサービスの普及にともない、企業と個人の間で気軽に仕事を受発注できる時代となりました。
これまで身に付けたスキルや経験を活かして、起業・独立すれば収入を上げるチャンスとなるだけでなく、自分が好きな仕事で働けます。
ただ、やみくもに起業・独立して収入が得られない状態になれば本末転倒です。可能な限り想定されるリスクを天秤にかけて慎重に判断しましょう。
起業・独立するのであれば職場の確保が必要！
もし起業・独立を検討する際には職場の確保が必要になります。ただ、ビジネスに専念できる環境を自分で構築するのには時間や手間がかかるでしょう。
そこでおすすめなのがレンタルオフィスです。月額利用料金を支払うことで、ビジネスに適した環境をスムーズに提供してもらえます。
レンタルオフィス選びに迷ったらRe:ZONEもおすすめ
Re:ZONEは、1部屋29,700円から利用できるスモールレンタルオフィスです。完全個室となっており、保証金や礼金は0円です。
工事費や家具代、インターネット利用料が不要なので、起業や独立の際に発生する初期費用を抑えつつ、スムーズに事業をスタートできます。
定期借家契約による利用なので、一般的なオフィスと同様に融資を受けることも可能です。起業や独立における資金調達の面でも役立つでしょう。
オフィスの内覧にも対応しているので、室内の雰囲気や設備などを試してみたい方は、ぜひ予約フォームから申請してみてください。
まとめ
以上、副業がバレてしまう理由をはじめ、副業がバレないようにする方法を解説しました。
意外なところで副業がバレてしまうのは驚くべく事実でした。
また、副業がバレる心配がある方の選択肢として、起業や独立の方法も紹介しましたが、前向きに検討してみたいと思えた方もいたかもしれません。
近年はフレキシブルな環境で起業・独立をスタートしやすい時代になりつつあります。今回紹介したレンタルオフィスもぜひ利用を検討してみてください。
