リモートワークが普及した近年において、サテライト勤務という働き方も広まりました。導入を検討するうえで概要が気になっている方もいるでしょう。今回はサテライト勤務の意味や在宅勤務との違い、メリット・デメリットなどを解説します。始めるための方法についても触れているので、実際に導入したいと感じた方はぜひ参考にしてください。
サテライト勤務とは?
早速、サテライト勤務の概要がわかるよう、意味や種類などを解説します。在宅ワークやモバイル勤務との違いにも触れるので、理解を深めるために参考にしてみてください。
意味
サテライト勤務とは、本拠地のまわりに点在する小規模な拠点で働く勤務形態です。
サテライトは英語でsatelliteと表記され、衛星を意味する言葉です。そして、衛星は惑星のまわりを回る小さな天体をさします。
惑星のまわりを回る小さな天体の様子になぞらえて、本拠地のまわりにある小規模の拠点で働く様子がサテライト勤務と呼ばれるようになったのでしょう。
ちなみに、本拠地のまわりに点在するサテライト勤務の拠点は、サテライトオフィスと呼ばれています。
種類
サテライト勤務は主に4つの種類に区別できます。
主な種類は下記の通りです。
種類 | 概要 |
都市勤務 | 都市部の主要拠点に近い支社、営業所で働く勤務形態 |
郊外勤務 | 都市部の主要拠点から少し離れた田畑の多い地域の支社、営業所で働く勤務形態 |
地方勤務 | 都市部の主要拠点からかなり離れた田舎と呼ばれる地域の支社、営業所で働く勤務形態 |
海外勤務 | 日本の主要拠点から離れた海外の支社、営業所で働く勤務形態 |
本拠地からの距離が離れるごとに種類が変わっていきます。都市勤務や郊外勤務であれば、必要に応じて本拠地に通勤しやすいです。地方勤務や海外勤務の場合は、本拠地に出勤する頻度は極めて低くなるでしょう。
在宅ワークとの違い
サテライト勤務と在宅ワークの違いは、働く場所が自宅であるかどうかです。
在宅ワークは、会社ではなく自宅で働く勤務形態として知られています。働く場所はオフィスではありません。
その一方でサテライト勤務は、自宅ではなく基本的に本社から離れたサテライトオフィスで働きます。働く場所はあくまでオフィスです。
本社から離れた場所で働く点は共通していますが、働く場所の性質が大きく異なります。在宅ワークはサテライト勤務と区別できる勤務形態だといえるでしょう。
モバイル勤務との違い
サテライト勤務とモバイル勤務の違いは、勤務場所の選択肢の広さです。
モバイル勤務とは、ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどを活用して、移動経路にある環境で一時的に働く勤務形態です。たとえば、電車やカフェ、図書館などで一時的に働きます。
サテライト勤務では、基本的に会社が確保したサテライトオフィスで働きますが、モバイル勤務ではオフィス以外の場所でも働けるということです。
サテライト勤務と区別してモバイル勤務を併用すれば、従業員がさらに働きやすくなるでしょう。
サテライト勤務のメリット・デメリット
サテライト勤務の導入を検討するうえで、メリット・デメリットの情報が判断材料となります。続いては、サテライト勤務のメリット・デメリットを解説します。
メリット
サテライト勤務のメリットは下記の通りです。
・従業員が自宅から近い拠点に勤務することで通勤の負担が減る
・本社から遠い場所に住む人材も採用しやすくなる
・本社から遠い場所の顧客と取引しやすくなる
・本社から遠いエリアで事業を展開、拡大できる
・本社の社員が出張するときにサテライトオフィスを拠点にできる
・拠点の分散化によって自然災害による事業停止リスクを減らせる
サテライト勤務では、本社から離れた拠点を活用することにより、働き方に柔軟性が生まれます。特に通勤や採用、営業、出張などの課題を解決しやすくなるでしょう。
近年は地震や津波、豪雨などの災害が危惧され、ビジネスでは災害対策も重視される時代となりました。その点、サテライト勤務を導入しておけば、一部の拠点が被災した場合であっても、事業が完全に停止することにはなりません。
デメリット
サテライト勤務のデメリットは下記の通りです。
・拠点の分散化により本社社員とのコミュニケーションが減る
・離れた拠点で働く社員の進捗管理、教育が難しくなる
・会社全体に経営理念やミッションなどが伝わりにくくなる
・離れた拠点で働く社員の不祥事、情報漏えいなどを予防しづらくなる
・拠点を増やすために新たなオフィスインフラの整備が必要になる
サテライト勤務では、従業員が離れた拠点で働くことによる課題が生じやすいです。
主にコミュニケーションや進捗管理、教育、伝達、セキュリティ対策などの難易度が高まります。Web会議ツールやチャットツールなど、離れた拠点でも社員同士が安心して連携できるアプリ、システムの利用、セキュリティ設備の構築などが不可欠です。
拠点を増やすにはインターネットやオフィス家具、照明など、新たなオフィスインフラの整備も必要になります。環境整備がネックとなり、サテライト勤務の導入が難しい場合もあるでしょう。
サテライト勤務を始めるならレンタルオフィスの利用がおすすめ!
本拠地から離れた場所でサテライト勤務を始めるのは、経営者と従業員のいずれの立場にとってもプラスになることがおわかりいただけたでしょう。
ただ、デメリットでお伝えした通り、サテライト勤務を始めるにあたって拠点が必要です。効率的に拠点を確保する方法がないか気になった方もいるでしょう。
サテライト勤務を始めるならレンタルオフィスの利用がおすすめです。
レンタルオフィスとは、ビジネスに必要なワークスペースをまるごとレンタルできるオフィスサービスです。
参考にRe:ZONEというサービスをご紹介します。
Re:ZONE
Re:ZONEは、1部屋27,500円からサテライト勤務に対応した小規模な拠点を借りられるスモールレンタルオフィスです。
家具やインターネット環境、セキュリティ設備などが整備されています。敷金や礼金も含めて、家具代、インターネット料金などは発生しません。初期費用を抑えながらサテライト勤務を始められます。大阪府や兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、愛媛県などに拠点があり、関西にサテライトオフィスを構えるのに最適です。
たとえば、東京に本社がある会社がレンタルすることで、関西でサテライト勤務が可能になり、事業拡大の拠点として利用できます。東京での売上が好調で、関西に進出して事業拡大してみたい経営者の方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
拠点の内装や家具、設備などについては内覧でご確認いただけます。内覧してサテライト勤務ができる拠点かどうか判断したい場合は下記のフォームからご予約ください。
まとめ
今回は、サテライト勤務の概要をはじめ、メリット・デメリットを解説しました。
サテライト勤務は、惑星のまわりを回る小さな衛星のように、本拠地から離れた小規模の拠点で働く勤務形態です。
導入することで、通勤の負担を減らせるだけでなく、遠方で人材を採用しながら事業を拡大していけます。
ただ、遠方にサテライトオフィスを確保するのには、費用や時間がかかります。必要に応じてスモールレンタルオフィスの利用も検討してみるとよいでしょう。