—独立して長いのですか?
ちょうど1年くらいですね。といってもすぐに人材紹介業を始めたわけではなく、独立した当初はコワーキングスペースで法人登記し、いろいろとやっていました。その後人材紹介に必要な免許を取得し、現在に至ります。
—独立したきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは、自分で事業をやりたいと思ったことです。学校卒業後人材系の会社に就職して3年半ほど勤めてから、1度独立しました。その後事情があって事業をやめて、Web系スタートアップ企業に転職。その会社では事業開発を担当し、2年半ほど勤めました。
再就職した時は、再び独立するつもりで働いていた感が強かったですね。独立を視野に入れながらサラリーマンとして働くことは、特に苦ではありませんでした。
今は、IT業界の人材紹介をメインに事業を展開していますが、求職者の希望に応じて他の業種を紹介することもあります。弊社を利用するのは、IT・ウェブ業界での就業経験を持つ方が多いですね。IT業界というとエンジニアを想像するかもしれませんが、エンジニアに限らず営業職など他の職種も取り扱っています。
—数ある人材紹介会社の中で強みはズバリ何でしょうか?
求職者に対して密度の濃いサービスを提供しているという点でしょうか。弊社では、1人の求職者に対して平均6,7回ほど面談を実施しています。1,2回の面談では、求職者が本当に希望している仕事や適性を引き出すことが難しいので。
ここまで面談を徹底するのは、私が考えているエージェントの在り方と関係しています。エージェントの役割は、その人が自分自身で転職活動しても受からないような会社に入ってもらうことです。
求職者の中には、自分の適職に気づかないまま相談に来られる方もいらっしゃいます。そうした方に対して自分自身では発見できない転職の選択肢を提案することも、エージェントの在り方の一つだと私は考えています。そして、本人の可能性を見いだし適切なアドバイスができるのは、求職者との面談を重ねながら適性を引き出した結果です。
過去にIT業界の事務職を探している方が相談に訪れました。この方は、これまでずっと工場で軽作業をしていて、ご要望にそった転職先を提案するものの、いま一つしっくりこない。話をしていくうちに、コミュニケーション能力が高い方であることに気づき、介在価値を発見できる仕事の方がいいのではと提案したところ、興味をお持ちになりました。エージェントの仕事をしたいという流れになり、最終的にキャリアアドバイザーとして転職されました。この時は、面談を10回以上重ねましたね。
こうしたやり方は、伴走支援型のサービスに分類されるかもしれません。けれども、寄り添うだけならただの御用聞きになってしまいます。私が目指しているのは、それ以上のサービスを提供することです。求職者に寄り添いつつもこちらの知見も含めたうえで提案し、求職者の選択肢を増やすようにしています。
—人材紹介を開業するにあたり免許を取得されたということですが、一番苦労した点は何でしたか?
苦労したのは、オンライン専業における人材紹介の免許取得方法を見つけることでした。人材紹介の免許取得では、事業をするのに適した場所と1対1で対面できること、個人情報を守ることのできる面談スペースや執行スペースを確保している、さらに財産要件の基準を満たしていることが必要です。けれども、人材紹介業をオンラインで行う場合は、一部の要件が免除されるため、従来の人材紹介とは異なる点があります。
「それでは、どのようにオンライン専業の人材紹介で免許を取得したらいいのだろうか」と、ネットを使って具体的な方法を探したのですが、見つからない。前例はたくさんあったので、免許を取得する可能性はあるのは分かったのですが、それを公開している記事がなくて苦労しました。見つけたと思っても、他のサイトの情報を集めたような内容で、信憑性に欠けるものばかり。結局「手続きの方法は労働局に聞かないと分からなかった」というヒアリング情報を得たという感じですね。
免許を取得するには、面談をするために会議室など区切られたスペースが必要ですが、オンライン専業の場合は、それが免除されます。ただし、「会議室はないけれども、この部屋で業務可能です」といった旨を伝えるための申立書の提出が必須です。あとは引き出しのある家具と椅子があればいいので、それほど難しさはありませんでした。
—以前はシェアオフィスにご入居されていたとのことですが、そこから新たに事務所を探されたのは免許取得と何か関係があったのでしょうか?
はい。当時入居していたシェアオフィスでは、完全個室のスペースを確保することが難しく、免許を取得できないと判断したからです。そこには会議室はありましたが、周囲に人がいるため求職者と1対1で対面できる環境ではありませんでした。
—事務所探しの中でRe:ZONEをお知りになったと思いますが、入居するまでの経緯を教えていただけますか?
実は今回独立する前に、人材紹介業をやりたいと思った時期がありまして、その時にRe:ZONE本町01を見学しました。どの業種でするのかを絞り込むことができなかったため、その時は入居を見送りましたが。
今回の独立では、中央区から出ると登記費用がかかるとの理由から、区内にある物件を探していました。事務所として最初に検討したのがSOHOです。ゆくゆくは会社の規模を広げていくことを視野に入れていたので、SOHO程度の広さが必要だと考えていました。ただ賃料が高かったので、将来人数が増えた時に別途借りようと決め、候補から外しました。
できるだけ安く借りられるところを探していて、個室可能で会議室も利用できるレンタルオフィスがあったのですが、見学に行ったその日に「埋まりました」と言われて振り出しに戻ってしまいました。その時Re:ZONEさんのことを思い出し、希望する立地にある淀屋橋01の見学を申し込みました。
—Re:ZONE淀屋橋01で申込む際、部屋が狭い為人材の免許を取得できないかもしれないなどの不安はありましたか?
特にありませんでした。審査に落ちたら再度契約し直したり、手続きをしたりする必要があることを最初に把握していたので、慎重に部屋選びをしていたからです。審査に落ちてから再審査するまでに3か月ほどかかるので、審査落ちというのはどうしても避けたいことでした。Re:ZONE淀屋橋01を見学した時に、広さや地形をチェックし、会議室はないけれどもオンラインで業務を遂行できることを確認したうえで入居を決めました。
—もしRe:ZONE淀屋橋01をご契約できていなかったらどうしていたと思いますか?
Re:ZONEさんと契約できなかったら、似たような物件を探していたと思います。いくつか候補はありましたが、すぐに入居できたかどうかは分かりません。Re:ZONEさんと同じような条件を提示しているかどうかまで確認していませんでしたから。もしかしたら探すのに苦労して、スタートがずっとあとになった可能性もありますね。
—Re:ZONEに入居してココが良かった!と思うことがあれば教えてください。
立地条件が良くアクセスしやすい点が、入居してよかったと思う一番の理由です。完全個室なので、プライバシーが保護されている点もいいですね。使い勝手も良く、これまで特に大きなトラブルもなく仕事に集中できています。
—Re:ZONEを他の人に紹介するとしたら何と言ってすすめますか?
「人材紹介業をするなら、Re:ZONEは絶対おすすめ!」と言いますね。自分が免許を取得できたので、ここなら確実に取れるということが一番の理由です。加えて、大阪市内の好立地にあってこの価格。他のところと比較してもコスパはいいと思います。私のように個人で起業するという場合は、選択肢として上位に入るでしょう。
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