小規模オフィスのレイアウトで考えるべきこと
「小規模オフィス」に明確な定義はありませんが、一般的には従業員5~6人程度で利用する、コンパクトなオフィスのことを指します。
まずは、小規模オフィスのレイアウトを決めるにあたり、考えておきたいポイントについて解説します。コンセプトから決める
レイアウトを決めるにあたって重要なのが、コンセプトです。「かっこいい」「おしゃれ」など漠然としたものではなく、具体的にどんなオフィスにしたいのかを考えた上で、コンセプトを決めましょう。デスクなどのオフィス家具や壁紙など、単体では良いデザインでも、統一感がないとオフィス全体がまとまりません。コンセプトが明確になれば、レイアウトやデザインも決めやすくなるでしょう。 また、働く従業員やオフィスを訪れる来客向けのメッセージをオフィスに込めたい場合、どんなメッセージにするのかを具体化しておくことも重要です。会社のイメージになるのはエントランス
オフィスのエントランスは、会社のイメージを左右する大切な場所です。デザイン次第で会社をブランドとしてアピールすることにつながります。床材や壁紙だけでなく、植物などもブランディングに合わせて取り入れてみてください。執務室は社員の快適さを考えて
仕事を行うメインスペースである執務室のレイアウトは、使用する社員のことを考えて決めましょう。デザインにこだわるだけではなく、快適に使えるかも重要なポイントです。 働いていても疲れにくい、機能性の高い家具の導入や、仕事中の動線に配慮した物の配置など、普段の業務内容や目的に合わせたレイアウトにすれば、業務効率アップも期待できます。 会議やコミュニケーションの場が必要なのであれば、ミーティングスペースやちょっとした雑談ができるリラックススペースを設けるのも良いでしょう。個別の作業が多い職場であれば、集中しやすい作業環境を整えることも必要です。 オフィスのレイアウト次第で社員のモチベーションもアップするため、社員の意見もヒアリングした上で決めることをおすすめします。小規模オフィスのレイアウトの具体例
ここからは、小規模オフィスのレイアウトの具体例を2つご紹介します。レイアウトを考える上で参考にしてみてください。オフィス全体のレイアウト
オフィス全体のレイアウトを決める上で、まずは基本的なゾーニングを考えましょう。ゾーニングとはオフィスに必要な機能を配置することを指します。 オフィスに必要な機能としては、具体的に以下のようなものが挙げられます。 ・エントランス ・執務室 ・役員室 ・休憩室 ・収納スペース 最初に考えたコンセプトや業務内容、働く社員の人数、来客の出入りなどを考えて、使いやすい配置を検討しましょう。 多くの社員が使う場所は全員がアクセスしやすい場所につくる、セキュリティを考慮して来客の動線は社員と別にするなど、業務上の動線を考慮することが重要です。 仕事に集中するためのスペースや、気分転換・休憩ができるリフレッシュスペースなど、その会社ならではのこだわりスペースをつくるのも良いでしょう。長時間座ったままになるのを避けるため、あえてオフィス内を動くように設計する例もあります。 ゾーニングができたら、実際のオフィスの図面に落とし込んでみて、問題がないかどうかを確認します。 配置する予定の家具や家電のサイズは合っているか、社員の移動に支障はないか、使い勝手は良いかなど、図面を見ながら実際の業務をしっかりとシミュレーションしておくと良いでしょう。デスクのレイアウト
オフィスの中でももっともスペースが必要となる執務室では、デスクのレイアウトが重要になってきます。下記は、デスクレイアウトの具体例です。・アイランド型…デスクを向かい合わせにして、島状に配置する。島型、対向型とも呼ばれるレイアウトで、コミュニケーションが取りやすく、チームでの業務におすすめ。・背面型…チームメンバーが背中合わせになるレイアウト。ほかの人の視線が気にならないため、業務に集中しやすい。振り返ればすぐにコミュニケーションが取れるのもポイント。・並列式…学校の教室のように、デスクが一方向を向くように配置するレイアウト。コミュニケーションはやや取りづらいが、プライバシーが確保しやすく業務にも集中できる。・ブース型…各デスクをパーテーションなどで仕切ったり、個人作業用のブース席を作ったりするレイアウト。周囲の音や視線を遮断しやすいため、集中力が必要なエンジニアやクリエイター職などに向いている。・ベンゼン型…120度程度の傾きがあるデスクを組み合わせ、Y字になるよう配置するレイアウト。デスクが広く使えるため個人作業が捗りやすく、コミュニケーションも取りやすい。・フリーアドレス席型…固定席をなくし、自由に席を変えられるレイアウト。気軽に移動できるため、さまざまな社員と会話できるため、コミュニケーションの活性化にもなる。収納は少なくなるが、家具や配線が最小限で済む。 これらの中から、会社の特徴や業務内容に合わせてデスクのレイアウトを選ぶと良いでしょう。小規模オフィスの選び方
一般的な賃貸オフィスと小規模オフィスをはじめとするレンタルオフィスの違いを解説します。
広さだけでなく、毎月の賃料や立地などによっても使い勝手が変わるため、それぞれの違いと特徴を理解して、仕事のスタイルにあうオフィスを選んでください。賃貸オフィス
賃貸オフィスは、不動産業者や貸主と賃貸契約書を結んで入居するのが一般的です。 スペースが広いため受付を置いたり、パーテーションで区切って個室を作ったりと、室内を自由にレイアウトできます。従業員数や物品が多い企業、長期間借りたいときに向いているといえるでしょう。 その反面で、用途にあわせて机やパーテーションを購入したり、配線工事などをしたりしないと使えません。初期費用がかかるだけでなく、退去時は原状回復の費用もがかかるため、コストが割高になりがちです。レンタルオフィス
レンタルオフィスは、小さな個室を借りるイメージの賃貸物件です。とはいえ、5人以上の従業員が入居できる広い面積の物件もあれば、シェアオフィス、半個室とバリエーションが豊富で、仕事のスタイルにあわせた物件選びができます。スペースにかかる無駄なコストを抑えて、1ヵ月単位の短期からでも気軽に利用できるのが、レンタルオフィスの魅力です。1名から利用できる物件が多いため、従業員数が少ない企業や広いスペースを必要としない起業時には便利です。 オフィス家具をはじめとする事務用品が揃った状態で借りられるのも、メリットのひとつでしょう。パソコンだけ持ち込めば簡単に独立したオフィスになり、工事不要で、すぐに仕事がはじめられます。 レンタルオフィスは物件によって、賃貸借契約と施設利用権契約に分かれています。施設利用権契約の場合は、住所を商業登記や免許の申請などに使えないケースもあるため、契約時にしっかり確認してください。小規模オフィスを借りるメリット
ここからは、小規模オフィスを借りるメリットを紹介していきます。仕事に集中できる
小規模オフィスの最大のメリットは、仕事に集中できる環境が整えられることです。 小規模オフィスは面積が狭いだけで、独立した専用のスペースです。従業員が少ない企業の場合、自宅の一部を使ってテレワークに近い状態で仕事をするケースが多いなか、小規模ソフィスを利用すれば気兼ねなく仕事に打ち込めて、オンとオフの切り替えも簡単です。 多くの企業と共有するコワーキングスペースと比べて、静かな環境の仕事場を確保できるのも魅力でしょう。まわりに邪魔や干渉もされることなく、仕事のプライバシーがしっかり確保できます。規模に合わせてコストを削減
規模に合わせてコストを削減できるのも、小規模オフィスの魅力でしょう。 小規模オフィスは面積が狭いだけに、一般的な賃貸オフィスと比較して賃料が安く済みます。仕事に必要な事務用品も最小限で良いため、初期費用を抑えて開業・移動が実現します。 またスペースがコンパクトで、従業員同士の距離が近いのもうれしいポイントです。お互いにコミュニケーションがとりやすいので、無駄がなくなり、作業効率が向上するでしょう。レイアウトをそれほど考えなくても良い
レンタルオフィスタイプの小規模オフィスであれば、借りて入居するとすぐに仕事を始めることができます。 内装や家具などの環境が整っており、レイアウトもすでにされているので、多少家具を移動したとしてもそこまで時間はかかりません。内装工事や家具などの購入に必要なコストも削減でき、一般的な賃貸物件よりも初期費用が安いため、経費削減につながります。 賃貸物件の賃料と比較すると、レンタルオフィスの月額利用料は高く思われるかもしれませんが、水光熱費や共益費などが含まれていることが多いでしょう。 その代わり、内装などを大きく変更することはできないため、レイアウトにこだわりがある場合は難しいかもしれません。また、オプションを追加すると、ランニングコストがかさむ可能性もあるので、サービスと利用料を十分に検討してください。Re:ZONEのスモールオフィスがおすすめ!
Re:ZONEのスモールオフィスは、従業員が2~3人程度と少なく、これから独立したオフィスを探している企業におすすめです。
Re:ZONEでは、1名から利用できる格安物件をバリエーション豊かに提供しています。スペースとサービスを最適化することで、テレワークやフリーランスなど、新しい働き方にぴったりのオフィスの選択が実現します。




