独立する前は何をされていましたか?
美容系のサロンに勤務していました。最初に勤めたのがエステティックサロンで、次が整体アロマです。整体アロマでは普通の整体にアロマオイルをプラスした施術を展開していて、リラクゼーションやフェイシャルも経験しました。
独立してどのくらいたちますか?
7年半くらいです。
独立しようと思ったきっかけは何ですか?
指名をいただくことが増えてありがたいと思った反面、休日出勤が増えたり周囲とのスケジュール調整が難しくなったりと大きな負担を感じた時に、転職を決めたんです。
けれども、別のサロンを探しているうちに「自分でやれば、お客様の都合に合わせやすい」ことに気づき、独立へと方向転換しました。
自分でサロンを経営することに不安はありませんでしたか??
サロンに就職する前に美容学校に通い、美容師とエステティシャンの資格を取得していましたし、勤務後は現場で経験を積みお客様もついたので、特に不安はありませんでした。
むしろこれまでの経験を活かして、エステとリラクゼーションを融合させたサロンをやろうとワクワクした気持ちの方が大きかったです。
もともと美容に興味があったのですね。専門学校では何を学ばれましたか?
美容師に必要な知識とエステ、それから解剖学や栄養学も学びました。私が通った学校は美容師の育成がメインでしたが、それにプラスして何かを学ぶカリキュラムを提供していたんですよ。
おかげで、美容の知識と自分の可能性を広げられました。
サロンの開業に資格は必要なのですか?
いえ、特に必要ありません。けれども、資格を取得することで信頼度が高まりますし、専門知識がある分アドバイス力もアップするので、有利ではあると思います。
美容師ではなくエステティシャンを選んだのはなぜですか?
本当は、美容師になりたかったんです。けれども、エステティックに対して理解を深めていくうちに、その面白さに気づきました。何よりもエステティックサロンが持つ優しい雰囲気が私の性格に合ったんです。
エステティックを続けていくうちに「癒やしてあげたい」という気持ちが強くなってきて、それが今やっている全身のリラクゼーションサロンにつながっていると思います。
「エステティック」と「癒やし」は違うのですね。
そうですね。例えば痩身エステは、痩せさせることを目的にコースが組まれていて、リラクゼーションまでカバーしていない場合がほとんどです。痩身が目的なのでそれは当たり前なのですが、サロンに勤務していた時に「自分が目指しているものと何か違う」と感じていて、それが癒やしであることに後で気づきました。
独立当初から全身のリラクゼーションを展開していたのですか??
現在のサービス形態になったのは、コロナウイルス感染症が流行した後のことです。パンデミックになってお客様が激減した時に、これまでのサービス内容を見直そうと思いました。
エステティックや美容師の資格を活かして頭皮マッサージをメニューに加えたり、お客様のご要望に合わせて痩身とフェイシャルマッサージを組み合わせたりと、サービスをどんどん増やしていったんです。
ただ、できるサービスを全て表示するとお客様が戸惑ってしまうと思い、メニューはあえてシンプルにしています。お客様の体の状態やご要望を確認しながら、必要な施術を組み合わせるオーダーメイド型で対応しています。
全身のリラクゼーションにはいろいろな方法があると思いますが、基本的にどのような施術を行っているのでしょうか?
最初にお客様からお悩みや体の不調を伺い、患部と思われるところを触って原因を探ります。体を触ると、だいたいの原因はつかめるんですよ。例えばお客様が「肩こりの原因は疲れ」と考えていても、足の裏や首に本当の原因があることも珍しくありません。
本当の原因をお客様に伝えたうえで、悩みを解消するためにベストな施術を提案します。
どういった層のお客様が多いですか?
主婦や平日休みの方が多いですね。なので平日が忙しいんですよ。日曜日がお休みということが多く、サービス業で日曜日休みはうれしいです。
施術の際に大切にしていることや気をつけていることがありましたらお聞かせください。
お客様の悩みを解消するだけでなく心身共にリラックスできるような施術をするという点ですね。技術以外では、自分が嫌だと思うことをお客様にしないように心がけています。
具体的には、タオルのかけ方や物音、エアコンの向きなどです。
今後どのように事業を展開していこうとお考えですか?
今の形が理想であると思っていて、従業員を雇って事業を拡大するということは考えていません。けれども、栄養学の面から生活のアドバイスをするなど、できることを増やしていきたいとは思いますね。
Re:ZONE神戸三宮01の前はシェアサロンに入居されていたと伺いましたが、場所を変えようと思ったのはなぜでしょうか?
落ち着いて施術ができない悩みが大きくなったためです。
例えば、1時間半のコースを行うために2時間枠を確保した場合、時間内に場所を空けなければなりません。
時間が気になってコース終了後慌ただしく道具をまとめて出ていくことが多く、お客様とちょっとした会話を楽しむ余裕もありませんでした。
そのシェアハウスは天井が空いているタイプの部屋で、仕切りはカーテン一枚。「うるさくない時に施術を受けたい」というお客様のリクエストにも十分に対応できず、ストレスがどんどんたまっていきました。
新しい場所探しはいつ頃から始めましたか?
3年くらい前です。探し始めた当初からネイルサロンや他美容サロン業の方から一緒にやりませんかとお声がけは多かったのですが 、「一緒に入っていたサロンがつぶれて、私のところに全て責任がきたらどうしよう」「ネイルのダストが飛んでくるような場所で施術をするのはどうか」などと考えてしまって、今一歩踏み出せずにくすぶっていました。
レンタルオフィスはどのように探されましたか?
ネットです。「それほど広くなくてもいいから個室がいい、小さな貸しオフィスみたいなところがあれば」と探していました。
その延長線でRe:ZONEを知ったのですね。
そうです。Re:ZONEさんのホームページを見つけて、調べていくうちに自分が考えていた条件と全部一致していきました。
周囲には「年内に絶対動くから」と言っていたので、みんな「移転後のオープンは11月か12月だろう」と思っていたようです。
ところがRe:ZONEさんのお部屋を見学してお店のイメージがパッとわきあがってきて話がどんどん進み、9月にはオープンしていました。
最終的にRe:ZOEN神戸三宮01にしようと思った決め手は何ですか?
店舗を構えるのに自分がほしいポイントが全部そろっていたことですね。ループが置けるポートとコインランドリーが近くにあることです。タオル類をすぐに洗濯できるから大変便利なんですよ。お部屋もとてもきれいですし、店舗の住所として使えるなど私にとってパーフェクトでした。
その中でも特に「この点に後押しされた」と思うのは何ですか?
お客様にリラックスして施術を受けていただくには、周辺からの声が聞こえにくいこと、こちらの声も聞こえにくいこと、そして施術中の状態を見られないためにも完全個室であった事が一番ですね。
あとは駅やバス停が近くにあるので、遠方からのお客様もアクセスしやすいことも大きな理由です。
Re:ZONE神戸三宮01はお部屋の広さやレイアウトもサロンの店舗向きだと思いましたか?
はい。私が借りているのは、細長いタイプのお部屋で、ベッドを置いても狭さを感じさせません。窓があるので明るさが出ますし、優しいサロンのイメージにぴったりです 。
また、待合スペースに大きなソファがあり、施術までにお客様にゆったりと過ごしていく空間があることも嬉しいポイントの一つです。
他の入居者様との交流はありますか?
お手洗いや給湯室を使う時にちょっとあいさつをする程度ですね。みなさんあいさつを返してくださいますし、お互い干渉しすぎず適度な距離感を保てているのが気に入っています。
そうした方々との動線を作ってほしいなどのご要望はありますか?
それは自然に生まれると思うので、動線を作るために意識的に何かしてほしいというのはありません。今は同じ美容系の人との交流が将来生まれるといいなという期待感を持っています。
もし、Re:ZONEをおすすめするとしたら、どのようにご紹介しますか?
立地条件が良く完全個室で独立したスペースでお客様に施術できるRe:ZONEさんは、サロンの開業に最適です。ネイルや占いなど女性向けのサービスを展開している方も多く入居されているので、幅広い意味での「サロン」に向いています。
私が入居しているのは神戸三宮ですが、他のエリアにあるRe:ZONEさんのレンタルオフィスも環境は似ていると思います。スタッフの方は親切で対応が早いので、いい場所を見つけたらすぐに見学を申し込むといいですよ。
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