ネイルサロンを始めたきっかけは何だったのですか?
もともとネイルに興味があって、やっていくうちに人にもしてあげたくなったというのが、ネイルサロンを始めたきっかけです。最初は、サロンに勤めながら副業でやっていました。
ネイリストとしてやりたい方向性が見えてきた時に、独立を決めました。ネイリストならおそらく感じることだと思うんですよ。経験を積んでいくと、「こういう系統のデザインだけをやっていきたい」「ここにこだわりたい」というふうに。それが、技術面だけでなくサロン全体のイメージやインテリアにまで広がるんですね。「ベージュを基調とした上品で落ち着いた雰囲気のサロンにしたい」など。
そうすると、勤めているサロンでは、自分が思い描いているようなお店の実現は難しいことに気づきます。私もそうでした。
独立するうえでネックになるのは、収入面ですよね。私はサロンに勤める前に会社員を経験しているので、「最悪事務職に戻ればいい」と考えられました。事務職なら、働き口はたくさんありますから。なので、勤めていたサロンを辞めることに対する抵抗感はなかったですね。独立して自宅でネイルサロンを開いてからは、並行して在宅事務の仕事をしています。
ネイルサロンをご自宅以外の場所にしようと思ったのは、何が理由だったのでしょうか?
事務とネイルの仕事場を別々にしたいと考えたからです。これまでは、事務の仕事をする時はネイルの道具を片付けて行い、ネイルのお客様がいらっしゃる時間に合わせてネイルの道具を用意していました。ネイルの道具は細かいものがたくさんあるので、出したり片付けたりするのがけっこう大変です。
ネイルサロンを自宅でやること自体に無理があると感じていたことも、理由の一つです。私の仕事場は5畳ほどの広さで、そこにパソコン用とメール用のデスクをそれぞれ置き、さらにお客様用のソファーと自分が座るチェア、本棚を置くとかなり手狭になってしまいました。
自宅だとどうしても生活感が出てしまいますよね。玄関を開けたら、そこで生活している人の傘立てがあるとか。サロンは技術だけではなくて雰囲気も大切です。理想とするネイルサロンを自宅で再現するのは難しいことに気づき、自分の生活するスペースと、お客様に満足いただけるネイルサロンのスペースを切り分けたいと強く思うようになりました。
なるほど。自宅ネイルサロンをやめたい理由はたくさんあったのですね。話は少し変わりますが、どのようなネイルパターンが得意ですか?
基本的にシンプルで上品に見えるパターンが好きですね。色はベージュやグレーなどが多いと思います。私のお客様は30代から50代の女性なので、理想は大人っぽいけれども可愛らしさが残るデザインです。
ネイルサロンの雰囲気も「シンプルで上品」というコンセプトに合わせて考えていますし、服装もコンセプトに合ったものを選ぶようにしています。
思い描いているサロンを着実に再現されていることが伝わってきます。ネイルサロンを自宅以外の場所に置くことで、どのような変化がありましたか?
一番大きいのは、気持ちの変化ですね。ネイルの料金は決して安くはなく、サロンの空間も込みでそれに見合ったサービスを提供しなければという思いがずっとありました。お客様にとってサロンに行くのは、特別なことだと思うんですね。なので、お店に入った時にお客様をワクワクしてもらうこともサービスの一つだと考えています。
そうした空間がほぼない自宅では、「生活感が出てしまう空間で施術をしてすみません」という気持ちが常にありましたし、料金をいただくことに罪悪感を抱くこともありました。けれども、自宅外でネイルサロンをやるようになってからはそうした申し訳ない気持ちが消えて、自分の希望する価格を設定することに抵抗がなくなり、好きなサロンを追求できる喜びを強く感じるようになったのです。
ネイルサロンでお客様に接する時に心がけていることはありますか?
お客様から「また来たい」と思ってもらえるようなサロンづくりを心がけています。その空間にいる自分が好きだなって思ってもらえたら、またそこに行きたくなりますよね? お客様が、「居心地がいいな。また来たい」と思うような空間にしていきたいです。
あとはお客様の希望を実現するために、親切に対応することも心がけています。例えば、どんなに忙しくても、お客様が求めていることは何かを必ず探り、ベストなネイルデザインを提案するなど。ここは手を抜きたくないですね。
ネイルサロンのオフィスはどのようにして探されましたか?
最初はいろいろな種類のレンタルサロンを探していました。ネイルサロンはちょっとしたスペースでできるので、美容室などの間借りを中心に見ていたのです。その時に、ひょっこりと現れたのが、Re:ZONEさんの広告でした。
興味を持って調べていくと、Re:ZONEさんでネイルサロンを経営されている方のインタビュー記事が出てきました。「ここは、ネイルサロンをオープンできるレンタルオフィスなんだ」ということが分かって嬉しかったですね。
私は三宮周辺でお店をオープンしたいと考えていて、ちょうどRe:ZONEさんのレンタルオフィスが三宮にオープンすることを知ったので、すぐに申し込みました。
シェアサロンという選択肢はありましたか?
予算的にはOKでしたが、シェアサロンには抵抗があって、今一歩踏み込めなかったのです。シェアサロンにすると、お客様のアポに合わせて場所を予約する必要があるので、管理が大変になると思いました。美容室の空いたスペースを間借りすることも考えたのですが、賃料の代わりに売上の何割かをオーナーに渡すケースが多いと聞いてやめました。
最終的にRe:ZONE神戸三宮01に決めたのはなぜですか?
私の理想に一番近かったからです。白を基調とした壁に、ヘリンボーンの床はサロンにぴったり。また、三宮駅から近く家賃も手ごろです。初期費用はほとんどかかりませんし、ネイルサロンをするのに最適な広さでした。他のエリアですが、すでにネイルサロンの入居者様がいらっしゃるというのも、決め手の一つになりました。
やはり初期費用がかからないというのは魅力でしょうか?
初期費用がかからない分、インテリアを充実させたり、ネイルに必要な材料を増やせたりするなどできます。理想のネイルサロンづくりが加速して、仕事をする楽しみが倍増しました。
Re:ZONEでネイルサロンをスタートさせてどのような変化がありましたか?
自宅の時は、全然知らない人が家に来ることに抵抗があって、新規の集客はほぼしていない状態でした。けれども、Re:ZONEさんでネイルサロンをオープンしてからは、収益を上げるために積極的に動くようになりました。
ネイルサロン専用のアプリを使った集客やインスタグラムの開設、インテリアの配置、料金設定など、以前よりものびのびとできています。リピーター様からは、「いい場所にお店を持ったね」とおっしゃっていただけることも多いです。
最後に、貸オフィスを探している方に向けて一言お願いします!
私のように、ネイルサロンとしてシェアオフィスを使いたいと考えている方はたくさんいらっしゃると思います。もし、費用面で個室のサロンは無理と諦めているのなら、Re:ZONEさんを検討するといいですよ。
立地やコスト面に問題はありませんし、特に私が入居している三宮は、サロンにぴったりだと思います。部屋の広さは限られますが、レイアウトを工夫することで開放感のある空間を作ることは可能です。
インスタグラムをご覧いただいて、こんなふうに使えるんだという気づきを得て、ネイルサロンの経営に最大限にチャレンジする方が増えたらすごく嬉しいです。