—現在されている事業と、たどり着くまでのプロセスをお聞かせくださいますか？
南河内エリアを中心に、開業支援やコンサルティング業を行っています。ITを取り入れた開業支援で地域の活性化を目指しておりまして、パートナー企業が制作したシステムを導入し「まいぷれ」というサイトを運営しています。
現在の仕事を事業として始めたのは2009年ごろです。当時は新卒で入社した主に飲食店を経営する企業の幹部候補として働きながら、「自分の知見やアイデアを活かして、他社の事業課題に取り組むことができるサービス」に登録し、副収入を得ながらキャリアアップにつなげていく程度のものでした。
経営者を目指す人材を募集していたという理由で入社した会社ですが、働きながら経営や広報などを学んでいくうちに、独立を考えるようになりました。
ただ、「自分の人生の中で、初めて務めた飲食業として独立するのがベストなのか」疑問に思い、独立を考えながら副業としてさまざまな企業の事業課題と向き合ってきたことが現在につながっています。
ずっと副業というかたちで続けてきましたが、2023年の1月に法人化し本業にシフトしました。フリーランスでやっていってもいいと考えていたのですが、自治体などの案件に対応するには法人の方がやりやすいと判断したことが法人化した理由です。
—運営されているサイトまいぷれのサービス内容を教えていただけますか？
まいぷれは、地元に特化した地域情報サイトです。その地域にあるお店の情報からイベント情報、新店オープン情報や求人情報まで幅広く掲載しています。登録すると、自社の紹介ページや商品の紹介ページを作成し投稿できるようになります。ニュース機能を使ってブログのように投稿もできます。
私の役割は、まいぷれを利用してビジネスを発展させたい事業者様のサポートです。掲載店様の中には、これから開業を目指そうとする方もいらっしゃいますが、やはり趣味ではなく商売とするなら、利益を取って本格的なビジネスにつなげてほしいとの想いがあります。それを実現させるために、地域イベントなども開催し、参加店舗様には販路開拓や集客のコンサルティングで売上をサポートしています。
—クライアントに対して具体的にどのようなサポートをされているのですか？
ひとことでいうと情報発信のサポートです。たとえば、商品を販売したいのであれば、「いつ、どこで、どうすればいくらで買えるのか」などを明確にターゲットに伝えなければいけません。クライアントが「検索され、認知される」状態を作ります。
SNSなど情報化社会が加速していく時代だからこそ、「伝えたい人に伝わっていなければ、存在しないのと同じ」です。買ってほしい相手が藤井寺市にいるのであれば、世界に発信する意味は全くありませんよね。 趣味でやっているのなら別ですが、ビジネスにするというのであれば、ECサイトに商品を載せたからといって売れるわけではないし、ホームページを作っただけでお客さんが来るわけではない。とても大切な点なので、開業支援ではそこから伝えることもあります。
—なぜ開業支援事業をやろうと思ったのですか？
実はこれまで飲食店の店長や福祉施設の施設長など、異業種への転職を繰り返してきました。その中で「こうすればうまくいく」「これは失敗のパターンだ」といったことを経験し、これらの経験を課題解決に生かせないかと考えたのです。事業者様の縁の下の力持ちになって課題を解決し、ビジネスで結果が出たらみんながハッピーになるので、自分が特定の分野で独立するよりもやりがいがあると思いました。本業と副業での体験が点と線でつながり、現在の開業支援事業に至ります。
—事業を行ううえで、一番苦労した事は何でしょうか？
顧客獲得に奔走することでしょうか。出会った方が、必ずしもお客様になってくれるとは限りません。苦労して時間を作ったにもかかわらず、収穫ゼロということも日常茶飯事です。
—独自の強みや、他社と比べて優れている点をズバリ教えてください
まいぷれ自体が良いSEO対策になっている点です。まいぷれで作成した会社のページは、Google・Yahoo!・Instagram・Xに連携されるんですよ。なので、投稿してからそれほど待たずに検索結果に上位表示されることも珍しくありません。
9月にオープンして12月に掲載を開始したお店があります。作成したそのお店のページが、12月のはじめには「藤井寺＋一人鍋」の検索結果で1位に表示されていました。まいぷれのドメインパワーはかなり強いと思います。ニュース機能を使って作成した記事は、まいぷれのドメインに引っ張られていくので、こちらもSEO対策になると思います。広告感覚で利用してもらいたいですね。
東京都や大阪市などの大都市は別ですが、SNSをバズらせたとしても、藤井寺のような郊外にあるお店では集客につながりにくいです。地域には地域の戦い方があります。南河内であれば、その地域に住んでいる人が見たことや聞いたことを伝えた方が、お金をかけてバズらせるよりもずっと効果的です。南河内での戦い方を知っている点は、弊社の強みであると思います。
私自身副業を含め関わってきた事業が多いので、ビジネスに関する引き出しが多いというのも、自社の強みです。リアル店舗からネットビジネスまでいろいろと相談を受けますが、だいたい回答できますし、独立のアイデアを提案することも得意です。デジタル化が加速し、その波に乗り遅れているクライアントも少なくありません。たとえばLINEの使い方が分からないシニア経営者には、そこから分かりやすく説明するなどクライアントの目線に立ったサポートを心がけています。分からないことを一つひとつ克服しながら、段階的に実績を積んでいけるように支えていくことが私の役目です。
—なぜビジネスの拠点を南河内に決めたのですか？
南河内は私の地元です。サラリーマン時代に地元を離れていた時期があって、戻って来ると潰れているお店がたくさんありました。地元で何が起こっているのかがよく分からない。情報を探そうと思っても、その情報源すらない状態でした。このままではどんどん廃れていってしまう危機感を感じ、地元の事業者様が情報を発信できる場を作ろうと思いました。地元にある事業が活性化することによって雇用が増えます。雇用が増えると人口の流出を抑えられますし、雇用者が家族を持ったり呼び寄せたりすれば、南河内の人口が増え少子化対策にもなるでしょう。子どもたちが成長して地元で就職することによって、地域活性化と人口増加を継続的に進められるというふうに、地元に良い循環を定着させたいですね。
—Re:ZONE藤井寺01を知ったきっかけは？
実は身内が所有していた物件に事務所を構える予定でした。ところが話を進めているうちに、管理会社の方で入居者を見つけてしまったんです。そこで南大阪線沿いや長野線沿いなどいろいろなエリアの不動産を探し、条件と照らし合わせながら候補を絞り込んでいきました。その過程で見つけたのが、Re:ZONE藤井寺01でした。
—Re:ZOEN藤井寺01に入居を決めた理由は何ですか？
コスト的な理由が大きいですね。家賃が手ごろなうえ、初期費用がほとんどかからず助かりました。駅周辺のテナントの場合は、初期費用だけで100万円ほどかかりますからね。私の場合、クライアントが訪問するよりもこちらから出かけることが多いので、自分の仕事をするのに十分なスペースがあればいいと考えていました。Re:ZONE藤井寺01は、広さもちょうど良く、すぐに借りたくなりました。
—もしRe:ZONE藤井寺01がなければ、どこでお仕事をしていたと思いますか？
土師ノ里駅から少し離れたところに、2番目にいいなと思っていた物件がありました。けれども、事務所を構えるにはどうかという気持ちがあったので、実際に借りたかどうかは微妙ですね。もし、Re:ZONE藤井寺01に入居できなかった場合は、藤井寺市や富田林市など南河内エリアで他に物件を探していたかもしれません。
—Re:ZONE藤井寺01に入居してココが良かった！と思うことがあれば教えてください
周辺に郵便局や銀行、スーパーがあるので、すごく利便性が高いと感じています。移動に車を使っていますが、近くにコインパーキングもあるので仕事がやりやすいです。必要なものが周囲にあるのは本当に助かりますね。これは、実際に入居してから気づいたことです。
—Re:ZONE藤井寺01の強みはどこにあると思いますか。
最短でスタートアップできる点でしょうか。物件の中には内装してからというものもありましたし、事務所に必要な設備を整えてから稼働可能というものもありました。その点Re:ZONEさんはすでにきれいな状態に加えて、オフィスに必要なものが全てそろっている。入居した時点でビジネスを始められます。立地条件の良さもRe:ZONEさんの強みでしょう。駅から近いので、車以外での移動も便利ですし、銀行や郵便局が近くにあるので、一つ駅を移動して用事をすませる必要もありません。
私は、藤井寺を拠点に南河内エリアはもとより堺方面にも仕事の範囲を広げています。藤井寺のような大阪の郊外でも、利便性の高いところにオフィスを構えれば経営活動に支障はありません。郊外で開業を考えているのなら、Re:ZONE藤井寺01を一番にすすめたいですね。
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