- 宇根 様
- フラメンコダンサー・インストラクター。京都市で自身のフラメンコ教室を主宰し、フラメンコギタリストの夫と共に幅広い層の生徒に情熱的に指導している。25歳で本場スペインに単身渡り、マドリードの名門「アモール・デ・ディオス」舞踊学校で研鑚を積む。スペイン開催のフラメンコ国際コンクールで優勝経験あり。現在はフラメンコギタリストの夫と共に教室を運営しつつ、レンタルオフィスRe:ZONEを事務所として活用することで事業の幅を広げている。
フラメンコとの出会いが人生を一変
高校卒業後にフラメンコに魅了され、本場スペインでも修行。ダンス講師として独立し教室開設へ
——フラメンコを始めたきっかけと、教室を開くまでのご経歴を教えてください。
子供の頃からジャズダンスやヒップホップなど体を動かすことが大好きでした。高校時代の友人に誘われてフラメンコ教室の見学に行ったとき、「これだ!」と衝撃を受けました。スタジオで目の当たりにした本場スペイン人の踊りがあまりにカッコよくて、気づけばその場で入会していました。そこからフラメンコの魅力に一気に引き込まれていきました。
25歳のときには思い切ってスペインに渡り、マドリードの有名なフラメンコ学校「アモール・デ・ディオス(Amor de Dios)」で学びました。
実は人生初の海外旅行は、様々な偶然が重なりスペイン一人旅という無謀な挑戦になったのですが、語学学校や現地のクラスが楽しすぎて、帰国する頃には“もっと居たい!”と思うほどでしたね。日本帰国後はフラメンコスタジオの生徒としてレッスンを続け、そのスタジオで今の主人(フラメンコギター講師)とも出会いました。
ご縁があって、そのスタジオが開催する舞踊団のオーディションを受けたところ合格し、ダンサーとして舞台に立ちながら講師も任されるようになりました。
そこで7年間ほど指導経験を積み、恵まれた環境で自身も成長できました。そして素晴らしいご縁に恵まれ京都で自分のフラメンコ教室を開いたのが約17年前です。

発表会を「フェスティバル」にイメージ変更。生徒主体でありながらプロレベルの意識で楽しめる舞台づくりを。
これまでの「発表会」という表現から、心の底からワクワクする「お祭り」のイメージの「フェスティバル」にイベントを刷新。初心を忘れず常に新鮮な挑戦を続けて行きたいと燃えています。
——教室のイベントについて伺います。直近では4月に、フェスティバル形式の催しを予定されているそうですね。
はい。今回は、従来の発表会とは異なり、「フェスティバル(お祭り)」のような形で開催する予定です。
これまでは年に一度、教室の発表会を開いていたのですが、「発表会」という名前はもう何だか違うかも?と閃き、思い切って「フェスティバル」と銘打ち、自分たちが主体的に楽しめる、お祭りのような舞台にしたいと考えています。
またこれからも様々なイベントを企画して行きたいと意欲に燃えています。
——教室の生徒さんはどのくらいの人数で、どんな方々が通っていますか?
幅広い年齢層で定期クラスに在籍されている方、主人のフラメンコギタークラスの方、個人レッスンの方を考えると60名はゆうに超えています。
皆さんそれぞれフラメンコに懸ける思いも目標も様々です。踊りだけでなく、ギターも身近に感じられる環境の中で、心身ともに健康に楽しく、安心して通える教室づくりを大切にしています。

ビッグイベントの裏側で痛感した事務の重み。 ベテラン事務員に支えられた気づき
——教室運営やイベントで特に大変だった出来事はありますか?
大変なことはその都度色々とありましたが、最近では今年1月に開催した大舞台がこれまでとは違う視点で大変でした。大きなホールを借りて、スペイン、日本で活躍するメンバー(スペインコンクール優勝経験者や私の大先輩、そしてオーディション通過者など)で大規模な公演を行いました。内容は大成功でした。ただ、その裏方作業が本当に大変で…。
というのも、これまで公演の事務作業は、長年教室を支えてくださっているベテランの事務スタッフの方が主に担当してくださっていました。ですがこの舞台については経験値向上の目的もあり私を含む主催の踊り手3名で事務処理を分担すると決心!
チケット管理、お金の精算、座席表作成、お客様へのメール連絡など事務作業は想像以上に大変だと身をもって知りました。普段どれだけ事務員さんに助けられていたか痛感しましたし、同時に「自分でできる範囲のことをきちんと把握し、管理しなくては」と反省する大切な機会にもなりました。
教え方の壁を合気道で突破。フラメンコの本質を再発見
指導に行き詰まった時期を乗り越え、心身を元気にするフラメンコ本来の魅力に立ち返る
——教室を続ける中で、「やっていて良かったな」と感じた出来事や、印象に残っているエピソードはありますか?
まずは、人との出会いですね。人との出会いがあってこそ自分も磨かれる、という感覚があるのです。フラメンコって異国の文化だからこそ、普段は出会えない人同士がつながれるし、 場を共有することで自然と輪が広がっていく。
楽しむ、心身を鍛える、人との出会い…その時間がとても大切に感じます。
——長く教室を続ける中で、指導面でスランプに陥ったことはありましたか?
実は開講から数年経った頃、一度フラメンコを教えることに少し距離を置きたくなってしまった時期がありました。最初は「フラメンコは楽しい!」という気持ちで生徒さんに接していたのに、いつの間にかそれが感じられなくなって…。
指導に熱が入るあまり、良かれと思って相手のテリトリー(領域)に踏み込み過ぎたり、一方通行のレッスンになってしまったり。大好きだったはずのフラメンコ自体との間にも、少し気持ちが離れてしまっていたのです。
——その壁を、どのように乗り越えていかれたのでしょうか。
自分の教え方を見つめ直す中で、大きな転機になったのが合気道との出会いでした。合気道の稽古を通じて本当の意味での教え方を一から学び直すことができたのです。
姿勢や体幹といった身体面だけでなく、精神面でもブレない軸ができ、指導に取り入れたところ、生徒さんとの向き合い方が大きく変わりました。おかげで心身ともに調子が整い、合気道を始めて1年後にはスペインのフラメンココンクールで優勝することもできました。
改めて感じたのは、フラメンコ本来の素晴らしさです。フラメンコはギターの音色や歌(カンテ)、踊り手の呼吸が共鳴し合うことで生まれる芸術です。
その場が一つになって響き合うと、不思議と体調が悪くても元気が湧いてくる。つまりフラメンコの最大の魅力は、心も体も元気になれることだと再確認しました。この感動を生徒さんにも伝えたいと思い、指導法を見直したら自分も再びフラメンコが大好きになっていました。

教えすぎない指導へ。生徒の「自走力」を育てる
——生徒さんへの指導で心がけていることは何でしょうか?
生徒さんの気持ちを代弁しすぎないこと、それから教えすぎないことです。ついこちらが説明し過ぎると、生徒さんが自分で考える余白がなくなってしまいます。フラメンコが踊れない原因の多くは力みすぎ(過緊張)によるものです。
過緊張になるとネガティブ思考に陥り、何もできなくなってしまう。ですから私は、生徒さんに状況だけ伝えたら後はお手本を見せて、なるべく言葉を減らして考える時間とチャンスを与えるようにしています。
もしも怪我につながる行動やクセが生徒さんにあるとすれば、勿論すぐ指摘しますが、それ以外は見守り、トライさせて、気付いたタイミングで軌道修正する。そしてまた挑戦…という風に自走できる力を育てる指導を心がけています。おかげで皆さん主体的に練習するようになり、それぞれの目標に向けて着実に上達されています。
レンタルオフィスRe:ZONEで事務所を開設。ダンスと離れた空間が生む安心感
会社登記が可能なオフィスをネット検索し出会いに感動。直感で即決した理想の「第二の拠点」
——レンタルオフィスRe:ZONEを知ったきっかけと、ご入居の決め手を教えてください。
今年、教室の引っ越しと共に、運営母体である会社の登記先が必要になり、「京都オフィス」でネット検索したのがきっかけです。
複数のレンタルオフィスに問い合わせましたが、Re:ZONEさんのスタッフさんの対応がとても素晴らしかったのが印象的でした。
最初に電話で問い合わせた際、丁寧かつ親身な受け答えで、安心できたのを覚えています。
内覧に伺った際も、利用の仕方や活用方法を分かりやすく説明してくださり、具体的にイメージが湧きました。
【立地の良さ】【清潔感のある室内】【リーズナブルな賃料】など、希望していた条件に合致し、その場で契約を決めました。
——実際に入居されてみて感じる、レンタルオフィスRe:ZONEのメリットは何でしょう?
一言でいうと「すごく安心できる」ところですね。もちろんセキュリティ面で安心というのもありますが、入った瞬間に気持ちが切り替わって落ち着けるのです。
スタジオからの距離感も近すぎず遠すぎず絶妙で、仕事の合間にパッと来て直感的に事務作業をしたり、一息ついたりするのにも丁度良いです。
オフィス内もいつも清潔ですし、それから会議室を自由に使える点も助かっています。税理士さんとの打ち合わせに何度か利用していますが、静かな個室で落ち着いて話せるのでありがたいです。

仕事に没頭できるオフィスが新たなチャンスの入口に。身体を通じて伝える仕事こそ冷静になれる拠点を
——最後に、スタジオや教室を運営されている方へレンタルオフィスRe:ZONEの利用をおすすめするとしたら、どのような点を伝えたいですか?
ダンス教室など“身体を通じて伝える仕事”をされている方ほど、ぜひ仕事用のオフィス空間を持つことをおすすめしたいです。自分のスタジオだけでは手狭だったり、オンオフの切り替えが難しかったりしますよね。
仕事内容の向上を考えるからこそ、ダンスから離れて冷静になれる空間=オフィスという柱が必要だと私は感じています。
実際、Re:ZONEという新たな拠点を構えたことで視野が広がり、事業を客観的に見つめ直す時間が持てました。
レッスン場とは別にスペースが“空いている”ことで、次の展開につながる良いご縁やチャンスが舞い込む余白が生まれると実感しています。
日々情熱を注いでいる仕事だからこそ、一度オフィスでクールダウンして違う視点から見つめることで、また新鮮な気持ちで本業に向き合えます。
Re:ZONEは、そうしたオンとオフのメリハリをつけるのにも最適な場所です。迷っている方がいたら、「自分だけの静かな拠点を持つことで仕事の質がグッと上がりますよ!」と心からオススメいたします。
