—展開されている事業と、始めた経緯についてお聞かせくださいますか?
財務コンサルティング事業を中心に、税理士として、税理士法人の経営も行っています。大学卒業後税理士事務所に入所し、税理士として経験を重ねていきました。数年が経過し税理士よりもさらに一歩踏み込んだ事業をやりたいと思うようになり、財務コンサルタントとしても活動するようになりました。
他の事業としては、クライアントのバックオフィス支援を行っています。具体的には、事務作業のやり方の見直しや外注先の紹介などです。
財務コンサルティング事業では、会社の財務改善はもちろんのこと、社長様個人の家計改善も行っています。税理士は、通常会社の節税、納税などのアドバイスをしますが、経営者様にとても密接に関わることが多いので、経営者様の懐事情を見る機会もあるのです。このメリットを活かして家計改善まで踏み込み、経営者様の生活基盤を整えるお手伝いをしています。
家計改善とは珍しいですね。どのようなことをされているのか、もう少し具体的にお聞かせくださいますか?
家計改善とは簡単に言うと、家計費の使い方を見直すことです。社長の役員報酬は、会社の利益から支払われていますよね?もちろん会社の損益を計算することは重要なことなのですが、会社の損益計算とは別に、家計費の損益計算というものがあるのです。役員報酬の手取りから始まるのが、家計費の損益計算です。
奥様に自分のお金を任せることに抵抗のある経営者様も少なくありません。かといって、お金の使い方を心得ているかというと、そうでもない。そこで私は経営者様のプライベートのお金の使い方を見直して、必要に応じて新たに家計を作ることから始めます。
「毎月これだけは、投資に回しましょう」「この生命保険は不必要なので解約した方がいいでしょう」などの提案をしています。もちろん、貯金や投資ばかりをお勧めするわけではありません。その経営者様それぞれに価値観がありますので、我慢をするばかりではなく、話し合って家計を改善したいと思っています。
なるほど。アカウントオフィス様にコンサルティングを依頼するメリットはズバリ何ですか?
経営者様にとってのメリットは、家計改善と会社の財務改善の両方のコンサルティングを受けられることでしょうか。経営者様の多くは、「よく分からずにすすめられるまま入ってしまった」という出費が多いのです。事前に相談していただくことによって、それが経営者様にとって将来的に利益をもたらしてくれるかどうか、必要なものであるかどうかを財務コンサルタントという視点から見極めてアドバイスをします。
私たち側のメリットは、経営者様の人生に関わることができる点ですね。お金が貯まらない人は、車や旅行、高級ブランドなどあちらこちらに価値を置きたがります。そうすると、稼いでもそれほど手元に残らない。そこで私は「何に一番価値を見出していますか」と質問するんです。
回答を参考に家計の方向性やお金の使い方を提案すると、信頼感が深まるのかプライベートの相談も受けるようになります。ときにはご夫婦のお金問題やその他の問題についても仲介役として、入らせていただくこともあるんですよ。
私は、「社長の人生のパートナーになる」ことを目指しているので、家計改善から得られるメリットは大きいと感じています。
なぜ家計改善をやろうと思ったのでしょうか?
もう10年以上になるのですが、建設関係の会社の税務顧問をさせて頂いていております。その社長様とは税理士顧問を超えた関係になっておりまして、「社長が希望することは全てかなえてあげたい。問題はすべて改善してあげたい」と強く思うようになり、社長が求めていることは何かを徹底的に考えるようになったのです。
例えば、ホームページを作成したいことを知ったら、作業ができる人を探してきてホームページを制作できる環境を整えるなど。もちろん、社長の個人的な資産の管理などもやっています。なので社長秘書のような役割ですね。そのように行動すると、社長からものすごく感謝されたんですよ。
「妻よりも俺のことを知っている」とまで言われました。お金の管理ももちろんですが、奥様よりも自分のことを分かっていると言われた時に、「この仕事ってすごいな」って思いました。「自分のやりたいことは、社長の人生のパートナーになることなんだ」と気づいたのが、家計改善の始まりです。
全能な経営者様は、ほとんどいらっしゃらないと思います。例えば、売上をガンガン伸ばしている社長は、社内や自分の収入の管理がよくできないケースも少なくはない。私はそういう経営者様の支えになりたくて、ナンバー2のポジションに魅力を感じています。社長の右腕ですね。
数字だけではなくその人自身をも大切にされている、素晴らしいお考えですね。自社の一番の強みは何だと思われますか?
独自の方法で財務に関するアドバイスができるという点でしょうか。弊社では、税理士事務所ではあまり使われていないような分析システムを導入し、財務分析の結果をもとに提案しています。
例えば、「このままでいったら来年1年後にはキャッシュがこんなに減ってしまうでしょう」「年間の広告宣伝費用がこれだけの場合、固定費を回収するための損益分岐点は◯円です」など。意外と税理士事務所では予実の管理や管理会計の分野にまでわたってサポートしているところは、少ないと思います。
あとはオフラインでのコミュニケーションを重視していて、可能な限り直接お会いしていろいろな話を聞くという点でしょうか。
オフラインとオンラインとではどのような違いがあるのでしょうか?
気持ちの伝わりやすさに大きな違いがあります。オンラインはどこにいてもつながりやすいので便利な面はありますが、集中して聞いてもらえない可能性が高い。オンラインで打ち合わせをしながら、他のモニターを見ていたり、他の作業をしているってことはありませんか? その点オフラインは集中して話を聞いてもらいやすいですね。前はリモートも取り入れていたのですが、集中力を高めるためにも集まることが大切だと気づきました。
オフラインの方が、雑談も増えて、相手の価値観や悩んでいること、求めていることなども把握しやすいと思います。雑談をしていて、いいアイデアが突然生まれた、ということもよくあります。そうすると、相手に合わせたソリューションを提案しやすくなるので、メリットが大きいです。会社の内部を見せていただいたり、聞きたいことがあってすぐに連絡できたりするのも、オフラインの魅力ですね。
Re:ZONE 三国ヶ丘01はどのような経緯でお知りになったのでしょうか?
はっきり言って、ここを知ったのは運命だと思っています。ちょうど、三国ヶ丘のオフィスがホームページに掲載された日に見つけたんです。全ての部屋が空いていたので、すぐに電話をかけて「一番広い部屋を押さえてください」とお願いしました。三国ヶ丘を見つける前から貸事務所を探していたので、無意識のうちにアンテナを張っていたのかもしれませんね。
当時は、適当に選んで室内の改装をして備品を買ってしまったら、もう引くに引けなくなるので、ちゃんと見定めようとかなり慎重でした。そして三国ヶ丘を知り、「ここだ!」と思ったんです。駅から近くてしかもきれい。なかなか見つかりませんよね、こういう物件は。
Re:ZONE 三国ヶ丘01に入居する決め手をお聞かせくださいますか?
三国ヶ丘以上にいいところがなかったというのが決め手ですね。現在、従業員が2人いますが、部屋の広さもちょうどいいです。あとは気軽に入居できる点が僕の考えにマッチしました。
事務所を構えたいと思ったら改装することなくすぐに入居できますし、オフィスに必要な備品はそろっているので、こちらで用意するのは事務作業であればパソコンとWi-Fiルーターを用意するぐらいです。Re:ZONEさんからは、レンタルオフィスのメリットを強く感じます。
実際に入居されて、良かった点は?
パソコンを持ち込んで、電気屋さんで購入したWi-Fiルーターを差すだけで仕事を始められたことに感動しました。入居前にインターネット工事が必要な事務所は多いじゃないですか。また、問い合わせにもすぐに対応してもらえて、気持ちよく仕事ができています。電気代が固定というのも助かりますね。業務に集中できるのも、こうしたRe:ZONEさんのサービスがあるからだと思います。
ありがとうございます。「ここを改善したらもっと良くなるのに」と思われることはありますか?
特にないですね。「定期建物賃貸借契約」の時、書面だったら手間がかかるなと思ったのですが、電子契約だったのでとても楽でした。
もし、レンタルオフィスを探している方がいらっしゃったら、どのようにRe:ZONEをすすめますか?
士業にとってレンタルオフィスは、必須だと思います。例えば、税理士が自宅に事務所を構えると、「税理士情報検索サイト」で検索したユーザーに、簡単に住所がばれてしまいます。不特定多数の人に住所を知られるのは、リスクがありますよね。
コストや時間をかけずに事務所を持つならレンタルオフィスがベストだと思っていて、レンタルオフィスのメリットが多い点でRe:ZONEさんをおすすめしたいですね。1人または2,3人程度の規模であれば検討して損はないでしょう。